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[ニュース]2018.5.30

ゴロフキン、WBCからも指名戦指令?

  WBC(世界ボクシング評議会)のプレジデント、マウリシオ・スレイマンが現3団体ミドル級統一王者のゲンナジー"GGG"ゴロフキン(36=カザフスタン)に対し、もしサウル"カネロ"アルバレス(27=メキシコ)との再戦が今秋に決まらないのであれば、ゴロフキンはWBCの暫定ミドル級王者であるジャモール・チャーロ(28=アメリカ)との統一戦を示した。
 統一王者は他にIBF(国際ボクシング連盟)からもセルギイ・デレビヤンチェンコ(32=ロシア)との指名戦をオーダーされており、自身の夢である4団体統一王者への道のりが更に険しくなって来た。
 
WBC暫定王者のチャーロ(右)とWBCスレイマン会長
 ゴロフキンはカネロとの9月対戦交渉で50/50の報酬を要求、しかしカネロ陣営の65/35を譲らず、交渉は難航している。
 WBCは今迄に統一チャンピオンに対して敬意を持った対応でゴロフキンをサポートして来た、と前置きし、しかしチャーロが2017年7月のセバスチャン・ハイランドと行った暫定王座決定戦に勝利した時から統一戦の義務がゴロフキンにはあったと説明。もし仮にカネロとの再戦が決まらないのであれば、ゴロフキンが戦うべきはIBFの指名挑戦者よりもWBCの暫定王者だと、メディアに伝えた。
カネロは既にWBO王者などと交渉?
 報酬面での決裂を前に、カネロ陣営は既に他のミドル級トップファイター達と交渉を始めたと言われており、その中にはWBOミドル級王者のビリー・ジョー・サンダース(28=英国)も含まれている。
 カネロとの報酬分配での争いは、金銭的要求よりもむしろ傷つけられたゴロフキンの尊厳に対しての戦いとみるメディアも少なくない。
 WBAミドル級王者の村田涼太(32=帝拳)との東京ドーム決戦もゴロフキンの選択肢には以前と残されており、まもなく世界ミドル級戦線の大きな山場が訪れようとしている。

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