カネロとクロフォード! ベガスも熱い!

　世界スーパーミドル級4冠統一王者サウル“カネロ”アルバレス(35=メキシコ)に、2階級で4団体制覇を達成したWBO世界同級1位テレンス・クロフォード(37=米)が挑むメガファイトが開催される。日本時間の14日、米国・ラスベガスのアレジアント・スタジアムで、その前日計量が同会場で行わた。

　アンダーカードでは、WBC世界スーパーミドル級暫定王者クリスチャン・エンビリ(30=カメルーン)がWBC世界同級7位レスター・マルチネス(29=グアテマラ)を相手に暫定王座の初防衛戦に臨む。

　スーパーミドル級のリミット76.2kgに対し、王者アルバレス、挑戦者クロフォードともに300gアンダーの75.9kgで計量を無事クリア。両者は最高のコンディションで決戦に臨む。

　アルバレスは今年5月、IBF王座を保持していたウィリアム・スカル(33=キューバ)と対戦。派手さに欠ける展開となったが、判定勝利を収め、再び4団体統一王者として頂点に立った。 一方のクロフォードは、昨年8月にイズライル・マドリモフ(30=ウズベキスタン)を判定で下し、スーパーウェルター級で2冠を獲得。その勢いのまま、今回スーパーミドル級へと2階級ジャンプアップし、カネロへの挑戦に踏み切った。

　約7万5000人を収容するアレジアント・スタジアムで行われるこのビッグマッチは、階級を超えた実力者同士の激突として世界中の注目を集め、いよいよゴングが鳴る。

　WBC世界スーパーミドル級暫定戦はエンビリ、マルチネスと共にリミット76.2kgを500g少ない75.7kgでパスした。

　エンビリは、今年6月にマシエイ・スレッキ(36=ポーランド)を相手に初回TKO勝利で、暫定ながら初の世界王座を獲得。今回が初防衛戦となる。対するマルチネスは、ここまで19戦全勝16KOのキャリアを引っ提げて、初の世界挑戦に挑む。