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[海外試合結果]2020.11.15

クロフォード&フランコ防衛戦

 米国・ラスベガスのMGMグランド・カンファレンスセンターで14日(日本時間15日)、トップランク社によるイベントが開催。WBO(世界ボクシング機構)ウェルター級王者テレンス・クロフォード(33=米)が元IBF(国際ボクシング連盟)同級王者ケル・ブルック(34=英)を相手にV4戦に臨んだ。

 セミ格ではWBA(世界ボクシング協会)スーパーフライ級正規王者ジョシュア・フランコ(25=米)vs前WBA同級王者アンドリュー・モロニー(29=オーストラリア)のダイレクトリマッチがセットされた。

クロフォードの右強打が爆発

 スイッチヒッターのクロフォードは、最近ではみせていなかった右構えからの意外なスタート。ブルックはジャブで警戒しつつ右を狙った。2回に入るとさらに右を出してペースを掴もうとするブルックに対して、残り30秒ほどでクロフォードがサウスポーにスイッチ。3回にはブルックがコンパクトな右ストレートやジャブなどでカウンターをヒットさせ、クロフォードの右目を腫れさせていくなど上々の立ち上がりをみせた。しかし、4回にクロフォードはジャブ気味の右フックを打ち下ろしカウンターを決めると、ブルックロープまで後退しレフェリーがダウンを宣告。再開後、クロフォードが再び右フック、左ストレートで襲いかかると、ダメージの残るブルックが背を向けたところでレフェリーが試合をストップした。クロフォードが4回1分14秒TKO勝利でV4を達成した。

 今後は同級王者達とのビッグマッチを目指すクロフォードの戦績は37戦全勝(28KO)。素晴らしい立ち上がりの攻めを展開するも、打たれ脆さを露呈したケルブルックは42戦39勝(27KO)3敗とした。

バッティングで無効試合

 序盤から積極的に出たのはモロニーだった。初回からジャブで右に繋げて攻勢に出ると、ガードを固めていたフランコは右目が腫れ上がった。すると2回開始と同時にドクターがフランコの視界をチェック、再開後はモロニーが出入りをしながらパンチを打ち込んでいった。ラウンド終了後、インターバル中に再度ドクターチェックが入ると右目が塞がり続行不可能となって試合終了。オフィシャルではリプレイでモロニーの左ジャブか、バッティングによるものかの確認で数十分間を要した後、偶然のバッティングによる2回終了後ノーコンテスト(無効試合)とされた。 
 ラバーマッチが濃厚となりそうな両者の戦績はフランコが20戦17勝(8KO)1敗2分1無効試合。モロニーが22戦21勝(14KO)1敗1無効試合となった。


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