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WBA(世界ボクシング協会)スーパーミドル級スーパー王者ジョージ・グローブス(29)対元WBAミドル級暫定王者で現WBAスーパーミドル級2位クリス・ユーバンク・ジュニア(28)の英国人同士によるタイトルマッチ12回戦は17日(日本時間18日)、英国マンチェスターで行われた。賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の準決勝でもあるこの試合、どちらが勝利を収めたのか。
〇ジョージ・グローブス(英)
12回判定(3対0)
×クリス・ユーバンク・ジュニア(英)
オッズではわずかにユーバンク有利と出ていたが、まず圧力をかけて出たのは好戦派のグローブスだった。ユーバンクは後退を強いられたもののスピードを生かして相手をコントロールしようとしたが、運悪く3回にバッティングで右目上をカット。以後、出血に悩まされることになる。これに乗じて中盤までにリードを奪ったグローブスは主武器の右を狙いながらライバルにプレッシャーをかけたが、9回あたりからややペースダウン。今度はユーバンクが逆転を狙って攻め返すことになった。10回にはユーバンクが左フックをヒットしたが、グローブスも打ち返して譲らなかった。そのままダウンシーンはなく試合は終了した。採点は117対112、116対112、115対113の3‐0でグローブスが勝利を収めた。意地をみせたグローブスは31戦28勝(20KO)3敗。24日(日本時間25日)に行われるWBSSのもうひとつの準決勝、カルム・スミス(英)対ユルゲン・ブレーマー(独)の勝者と決勝で対峙することになる。ユーバンクは28戦27勝(20KO)2敗。
前座では世界ランカー同士による英国ミドル級タイトルマッチが行われ、WBO(世界ボクシング機構)12位のトミー・ラングフォードがWBA7位、IBF(国際ボクシング)7位、WBC(世界ボクシング評議会)14位のジャック・アーンフィールドに12回判定勝ち、国内王座を防衛した。116対113(二者)、117対113でジャッジ全員から支持されたラングフォードは21戦20勝(6KO)1敗。昨年4月のWBOミドル級暫定王座決定戦でアフタンディル・クルティゼ(グルジア/米)に5回TKO負け後、これで2連勝となった。アーンフィールドは28戦25勝(6KO)3敗。
同じく前座では英国フェザー級タイトルマッチが行われ、ライアン・ウォルシュがアイザック・ローウェと12回引き分けで王座を防衛した。ウォルシュは26戦22勝(11KO)2敗2分、ローウェは17戦14勝(5KO)3分。