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クルーザー級王座統一戦、WBA(世界ボクシング協会)王者ジュニエル・ドルティコス(31=キューバ/米)対IBF(国際ボクシング)王者ムラト・ガシエフ(24=露)の12回戦は3日(日本時間4日)、ロシア北西部アドレルのボリショイ・アイス・ドームで行われた。賞金トーナメント「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」の準決勝でもある今回の統一戦、どちらが決勝に駒を進めたのか。
〇ムラト・ガシエフ(露)
12回2分52秒TKO
×ジュニエル・ドルティコス(キューバ/米)
「5回までに試合を終わらせたい」とKO宣言してリングに上がったドルティコスは積極的に攻めて出て、まず前半戦でリードを奪う。これに対しガシエフは5回あたりからペースを上げ、徐々に流れを引き寄せていった。競った内容のまま勝負は終盤までもつれたが、ここでガシエフが抜け出した。11回にWBA王者にダメージを与えたガシエフは最終12回半ば、左フックでダウンを奪う。再開後、すぐにダウンを追加して勝利を決定づけたガシエフは、フィニッシュを狙ってラッシュ。連打を浴びたドルティコスが崩れ落ちたところでレフェリーが試合を止めた。11回までの採点は106対103(二者)、105対104の3‐0でガシエフがリードしていた。
2試合連続で印象的なKO(TKO)勝ちを収めたガシエフは27戦26勝(19KO)1無効試合。WBSSの決勝戦でWBC、WBO王者のオレクサンデル・ウシク(ウクライナ)と対戦する。プロ初黒星を喫したドルティコスは23戦22勝(21KO)1敗。