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[引退式]2022.10.18

黒田雅之が最後のリング

 元日本2階級制覇王者の黒田雅之氏(36)の引退セレモニーが18日、後楽園ホールで開催された「ホープフルファイト.38」で行われた。

 2005年5月にデビューした黒田氏は、軽量級離れの強打を武器にライトフライ級とフライ級で日本チャンピオンとなり、2度にわたり世界挑戦した。今年1月の重里侃太朗(仲里)戦が、ラストファイトとなった。

 前日本スーパーバンタム級王者の古橋岳也(35=川崎新田)と3分1ラウンドのスパーリングを披露。黒田は、ゴングと同時に飛び出すと、得意の左フックを振り回し、会場を沸かせた。
古橋岳也とのスパーリング
 黒田は、ジャブから左ボディを打ち込むと、古橋も遠慮なくボディにパンチを集めて応戦。ラスト30秒を切ると、黒田がラストスパート。手数を増やすと古橋も真っ向から応じて、激しいパンチの交換を見せた。
生涯戦績:42戦30勝(16KO)9敗3分
 スパーリング終了後、マイクを握った黒田は「デビューから17年間、応援してくださり、共に戦ってくださった皆さま、本当にありがとうございました。本日でプロボクサーを引退しますが、素晴らしい経験、すごく良い夢を見させてもらいました。これからはボクシングをやってきたこと、チャンピオンだったことを忘れるくらい充実した人生を歩んでいきたい」と挨拶した。
 その後、日本王座2階級制覇を記念して、レプリカの日本チャンピオンのベルトが贈呈された。
現役生活、おつかれさまでした
 全試合終了後、囲み取材に応じた黒田は「楽しく悔いなくできた。引退は寂しいけど、新しいことが始まるので、今からワクワクしている」。「今は1日24時間じゃ足りないくらい、忙しくさせてもらっている」と今後の活動に目を輝かせた。

 将来的には、スポーツ施設の設立を目指すという。

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