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[海外前日計量]2019.8.31

ララvsアルバレス 波乱の前日計量

 米国・ミネソタ州アクアポリスのミネアポリス・アーモリーで、31日(日本時間9月1日)に開催される、WBA(世界ボクシング協会)スーパーウェルター級暫定王座決定戦。元WBA世界スーパーウェルター級スーパー王者エリスランディ・ララ(キューバ)vsWBA同級6位ラモン・アルバレス(メキシコ)の前日計量が30日に行われた。しかし、世界戦の秤の上で再び大失態が巻き起こってしまった。
アルバレス体重超過の大失態で変則世界戦に
 この前日計量時にWBAは暫定王座決定戦だったこのカードを、正規王座決定戦に格上げしたことを発表。舞台の整った中、元世界王者のララは同級リミットの69.8kgを、100gアンダーの69.7kgでクリア。
 しかし、挑戦者でサウス"カネロ"アルバレスというビッグネームを弟に持つラモン・アルバレスが大失態、4.6ポンド(約2kg)の体重オーバーで秤を下りた。WBAはタイトル戦を承認するも、ララが勝利した時のみ世界王者とするという変則世界戦として認定した。
いわくつきのWBA世界スーパーウェルター級王座
 そもそも、この正規王座決定戦に至までのプロセスは非常に複雑な筋道を巡ってきた。当初、WBAは前王者ブライアン・カスターニョ(アルゼンチン)の王座返上を受けて、カスターニョの挑戦者であったミシェル・ソロ(フランス)とララによる王座決定戦を命じていたが、調整期間の短さからララは欠場を選択。
 そのためソロvsマゴメド・クルバノフ(ロシア)という新たなカードで再び決定戦が決まる。しかし、今度はクルバノフが負傷したためにこの決定戦もまた先送りにとなり、ソロは保持していたWBA同級ゴールド・タイトル防衛戦へシフト。正規王座は空位のままララvsアルバレスによる暫定王座の挙行が発表されていた。
暫定王座決定戦から正規王座に格上げ
 さらにそんな中、暫定戦から正規王座に格上げと、アナウンスしたばかりの前日計量でのアルバレスの大失態。変則世界戦となったいわくつきのWBA世界スーパーウェルター級王座は、PBC(プレミアム・ボクシング・チャンピオンズ)として開催。試合を取り仕切るのはウォリアーズ・プロモーションズ、中継は米国地上波のFOXが行う。

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