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WBC(世界ボクシング評議会)スーパーミドル級タイトルマッチ、王者デビッド・ベナビデス(21=米)対挑戦者同級5位ロナルド・ガブリル(31=ルーマニア/米)の12回戦と、WBCウェルター級挑戦者決定戦、前王者で現2位のダニー・ガルシア(29=米)対9位ブランドン・リオス(31=米)の12回戦は17日(日本時間18日)、米国ネバダ州ラスベガスで行われた。
〇デビッド・ベナビデス(米)
12回判定(3対0)
×ロナルド・ガブリル(ルーマニア/米)
〇ダニー・ガルシア(米)
9回2分25秒TKO
×ブランドン・リオス(米)
昨年9月の王座決定戦ではベナビデスが12回判定勝ちを収めたものの、最終回にダウンを喫して印象が悪いまま勝者コールを受けた。そうした結果を受けてのダイレクト・リマッチだったが、今度は最初からベナビデスがポイントを重ねて大差をつけた。左ジャブを突いてアウトボクシングに徹したベナビデスは、相手が入ってくるとアッパーで迎え撃つなど研究のあとがうかがえる戦いぶりだった。終盤になってガブリルは逆転を狙って攻撃を仕掛けたが、王者を慌てさせることはできなかった。採点は120対108(二者)、119対109と大差がついた。因縁にけりをつけて初防衛に成功したベナビデスは20戦全勝(17KO)、ガブリルは21戦18勝(14KO)3敗。
メインとして行われたWBCウェルター級挑戦者決定戦は、テクニックやボクシングの幅で勝るガルシアが9回TKO勝ちを収めた。ファイター型のリオスが前に出て、ガルシアが足をつかいながら迎え撃つという予想どおりの展開でスタート。リオスは正確さを欠き、逆にガルシアは冷静に相手を捌いていった。着々とガルシアがポイントを積み重ねて迎えた9回、左フックを得意とする元2階級制覇王者の右がクリーンヒットすると、リオスがダウン。なんとか立ち上がったものの試合を続けられる状態ではなく、レフェリーが試合を止めた。8回までの途中採点でもガルシアが79対73(二者)、78対74でリードしていた。WBA(世界ボクシング協会)、WBC王者キース・サーマン(米)との再戦に前進したガルシアは35戦34勝(20KO)1敗。敗れたリオスは39戦34勝(25KO)4敗1分。
また前座ではIBF(国際ボクシング)ウェルター級2位確定試合も行われ、14位のジョルデニス・ウガス(キューバ/米)が11位のレイ・ロビンソン(米)に7回TKO勝ちを収めた。初回にダウンを奪ったウガスは4回に相手がゴング後の加撃で減点されたこともあって圧倒的優勢に立ち、7回にもう一度ダウンを奪って再開後にレフェリー・ストップに持ち込んだ。ウガスは24戦21勝(10KO)3敗、ロビンソンは27戦24勝(12KO)3敗。