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5月13日(月)に後楽園ホールでIBF(国際ボクシング連盟)フライ級王座に挑む黒田雅之(川崎新田)が、その6日後の5月19日(日)に神戸ポートピアホテルでIBF世界ライトフライ級王座に挑戦する小西伶弥(真正)と6日、川崎市内の所属ジムで6ラウンドの公開スパーリングを行った。多くの報道陣が見守るなか、新元号の令和で世界王者を目指す二人は開始から積極的にパンチを交換した。
ジャブでコントロールした黒田
黒田はファン・カルロス・レベコ(亜)が保持していた13年2月のWBA世界フライ級王座挑戦から6年4ヶ月ぶり、小西は昨年3月のカルロス・カニサレス(ベネズエラ)とのWBA世界ライトフライ級王座決定戦から1年2ヶ月ぶりと、ともに2度目の世界挑戦となる。
小西も速い踏込で応戦
前日本王者の黒田が的確なジャブで突き放しては右ストレート、左フックを返すのに対し、WBOアジアパシフィック王者の小西は体を振って頭の位置をずらすと、しっかりと重心を落としては躍動感のある動きからボディ、アッパー、右ストレートを打ち込み譲らず。互いにの持ち味を十分に発揮し、6ラウンドを終えた。
挨拶まわりで多少疲れが溜まっていると黒田
スパー終了後は、黒田は小西を「馬力と瞬発力があって、3日前のスパーからしっかり修正してきた」と評価。39戦37勝(25KO)2敗の王者モルティ・ムザラネ(南アフリカ)も速い踏み込みから先手で手数を出す小西に似たタイプなだけに、「まだ後手になっているので、もっと先に左で突き放したかった」と反省し、「スパーリングで考えすぎても、試合では無意識に体が動くようにしたい」と課題を挙げた。
今回の遠征では京口紘人(ワタナベ)とも拳を交えた
また、36戦34勝(30KO)2敗の王者フェリックス・アルバラード(ニカラグア)戦に向けた1週間の出稽古をこの日で終了させる小西も、「今日はまだマシだったが、前回は今までにないくらいボコボコにされ、ショックを受けた。大きな経験になった」と刺激を受け、「神戸に戻ったら今回の反省を活かして練習し、最高のパフォーマンスを発揮できるよう頑張る」と笑顔を見せた。
世界戦を控えた同士で刺激になった
世界挑戦を控え、互いにエールを送った黒田と小西は、元号が変わる最初の月で令和1号、2号の世界チャンピオンなると誓った。