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「ワールド・ボクシング・スーパー・シリーズ(WBSS)」は第1回大会のクルーザー級とスーパーミドル級に続き、「シーズン2(第2回大会)」はバンタム級など3階級で実施されることになった。9日、イベントを主催するコモサAGのカーレ・サウアランド事務局長が英国ロンドンで発表した。バンタム級ではIBF(国際ボクシング連盟)王者エマヌエル・ロドリゲス(25=プエルトリコ)、WBO(世界ボクシング機構)王者ゾラニ・テテ(30=南ア)の参戦も決まっており、ふたりは会見にも出席した。
WBSSは昨年9月に2階級に世界のトップ選手各8人がエントリーしてスタートし、準々決勝、準決勝まで消化。本来ならば5月11日にクルーザー級、6月2日にスーパーミドル級の決勝が行われるはずだったが、ともに選手の負傷によって延期になっている。この第1回大会は2階級で計16選手用に準備された賞金総額は5000万ドル(約55億円)で、そのうち優勝賞金が1000万ドル(約11億円)と伝えられる。
こうしたなか第2回大会の開催が決定したわけだが、9日の会見ではバンタム級だけが正式発表された。参戦が確定しているのはIBF王者のロドリゲス、WBO王者のテテのほかWBA(世界ボクシング協会)スーパー王者のライアン・バーネット(英)の3人。このほか今月25日に東京・大田区総合体育館で行われるWBAタイトルマッチ、王者ジェイミー・マクドネル(英)対井上尚弥(大橋)の勝者もエントリーするものとみられている。4王者が参戦する場合、それぞれ初戦はシードとなることが確実で、ランカーを迎えての防衛戦になりそうだ。第1回大会のクルーザー級同様、準決勝から統一戦になるものと思われる。ちなみに第2回大会の賞金額は明らかになっていない。
9日の会見に出席したロドリゲスは4日前に空位のIBF王座を獲得したばかりで、そのまま英国に滞在していた。18戦全勝(12KO)のロドリゲスは「ほかの団体の王者と戦ってベルトを統一するチャンスを得ることができて嬉しい。優勝するために全力を尽くす」と意気込みを口にした。同じく発表会見に出席したサウスポーの2階級制覇王者テテ(30戦27勝21KO3敗)は「トーナメントに参加できて光栄だ。この階級で私が最強だということを証明する機会を待っていた」と話した。このあと、残りの5枠に誰がエントリーするのか、続報を待ちたい。