意地のぶつかり合いに期待!

　日本スーパーフェザー級挑戦者決定戦の前日計量が13日、都内のホテルで行われ同級1位の中川兼玄(26=三迫)と同級2位の長谷川慎之介(29=ワールドスポーツ)が計量に臨んだ。

　試合は、明日の14日(木)に後楽園ホールで開催される「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルで行われる。

中川兼玄(三迫)と長谷川慎之介(ワールドスポーツ)が激突!

　時間差で電話取材に応じた両者は、同じ言葉で勝利への意気込みを口にした。

　「形にはこだわらない。とにかく勝つ」。2人とも偶然にも同じ言葉を発した。100gアンダーの58.8kgでクリアした中川は「計量が終わり、今は水分をゆっくり摂っているところなのでまだ喉の調子が戻らない」と声はかすれていたが「いつものことなのでまったく問題はない」と語った。

　「自分の方が身長は高いが、相手の方が分厚さを感じた。ただ、これまでもそうだったので特に気にしていない」と話すと、「打撃戦で我慢比べになると思うが、気持ちで負けない。倒すつもりだがレベルの違いを見せようなんて思っていない。先のことは考えずとにかく長谷川選手に勝つだけ」と必勝を誓った。

　格上相手に5連勝でトップコンテンダーまで勝ち上がってきた"三迫ジムの下克上男"がリングで魅せる!

　一方の長谷川は、リミットちょうどの58.9�sを測定した。「明日の試合は根性で勝ちを手繰り寄せる。どんな展開になっても勝ちにしがみつく。結果にこだわりたい」と言葉に力を込めた。

　同門でWBOアジアパシフィック・スーパーウェルター級王者の井上岳志(31)が、11月17日(水)にオーストラリアでWBO世界同級1位のティム・チュー(26=豪)と対戦する。練習中に井上に声をかけられたことを明かすと「『お互いに勝負だね』」と力を込めて言ってくれた。自分からしたら、世界と日本で全然違うと思っていたが、井上さんの言葉で火がついた」と尊敬する先輩に勝利のバトンを繋ぐつもりだ。

　2017年9月の勝利から破竹の12連勝で2位にきた長谷川が、タイトル挑戦権を掴みにいく!