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[試合結果]2019.6.29

ママさんボクサー藤原の挑戦

 WBA(世界ボクシング協会)女子スーパーフェザー級タイトルマッチが28日に韓国インチョンで行われ、王者チェ・ヒョンミ(韓国)にOPBF東洋太平洋女子フェザー級王者の藤原芽子(真正)がアタックした。アマチュア出身のチェは、08年のデビュー戦でWBA女子世界フェザー級王座決定戦に勝利し、8度目の防衛後に階級を上げ現在の王座を獲得。これまで6度の防衛に成功し、17戦16勝(4KO)1分と無敗を誇る。この絶対王者に世界初挑戦のママさんボクサー藤原がどこまで肉薄したのか――。
チェが7度目の防衛に成功
 現地まで応援に駆け付けた3人の子供の声援を背に、初回からテンポよく左フックが決まり、王座を驚かせた藤原。2回も右ストレート、左フックのコンビネーションが入り、左フックで相手の顎が上がった。しかし、3回に入るとチェの右ストレートが決まりだし、以降は藤原のラフなファイトが目立った。7、8回と左フックの好打を合図に山下会長のゴーサインが出るも藤原は倒しきれず。9回にバッティングで減点された藤原は、最終10回も懸命に打ち合うが、決定打に恵まれず97-92、98-91、96-93の判定3-0で敗退。チェが7度目の防衛に成功し、藤原は13戦8勝(3KO)3敗2分となった。
応援に駆け付けた子供たちと
 試合後、藤原は「10ラウンド終了のゴングを聞かない予定でしたが結果を出せずにすみません。チェ選手は強かったです」と素直に相手の実力を認め、山下正人会長も「よく頑張った。試合の負けについては認めている。相手もすごいうまい。藤原のパンチも通用すると思ったけど、今回は行けなかった。またきっとチャンス作ります」と藤原を労った。

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