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[試合後会見]2024.2.22

井上浩樹vs永田大士! 名勝負に感動!

 WBOアジアパシフィック・スーパーライト級王者の井上浩樹(31=大橋)とOPBF東洋太平洋同級王者の永田大士(34=三迫)が22日、後楽園ホールで開催された「Lemino BOXING フェニックスバトル110」のメインイベントで、2本のベルトを懸けて対戦した。

 3年7ヶ月ぶりの再戦。井上がリベンジを果たしたのか? それとも永田が返り討ちを果たしたのか? ライバル対決の結末はーー。

永田大士(三迫)が2冠王者!
 序盤は、前に突進するように出た永田に対して、井上がアッパーを合わせてリズムを掴んだ。試合のターニングポイントは4回。井上が右アッパーからのラッシュで、一気に勝負に出たが、ダウンは奪えず。5回から手数が減った井上に対して、サークリングしながら、永田が中に入るタイミングを探った。井上も右フックとジャブをコンパクトに合わせて、シーソー戦に突入。最終回まで一進一退の攻防を続けたが、中盤以降もボディ攻撃を中心に手数が減らなかった永田がアジア2冠統一を果たした。
「チームのおかげで勝てた」
 大激戦を制した永田は開口一番、「作戦通り。加藤さんを信じて戦ったから勝てた。4ラウンドにピンチになったが、トレーナーの言うことを聞くことを心掛けた」とコンビを組む加藤健太トレーナーをはじめ、三迫ジムの関係者に感謝した。2本のベルトを膝に置いて「やっぱり重たいですね」としみじみと語った。
健闘を称え合った
 三迫貴志会長は「4ラウンドにあれだけのパンチをもらった中で、これまでの苦しい練習や辛い試合を乗り切った経験を活かし、よくやってくれた。すごく成長した一戦。初めて褒めたい」と永田の勝利に目を細めた。

 試合前、この試合を勝てば国内卒業を明言していた永田は「勝つには勝ったけれど、毎回、反省ですね。課題を修正してチャレンジしていきたい」と言葉に力を込めた。
「言い訳はない」
  一方、悔しい敗戦となった井上は「言い訳無用という感じですね。判定が出る前から負けていると思った。5〜8ラウンドが手数が出なかった。焦ってしまった。終盤、尚弥から『ジャブでポイント取ろう!』と言われて、『あ、そうじゃん』と思って。打ち返すことばかりを考えていた」と、戦略面についての反省点を述べた。

悔いはない

 カムバックを決めてから、永田へのリベンジだけを考えていた。「リベンジ戦が決まってから充実したトレーニングが出来て、前より強くなれた。でも、一歩足りなかった。永田選手は辞めずに頑張った。僕は辞めて空白があって。挫けずに戦った選手が強い。試合後永田選手から『ボクシング、本気でやったら楽しいので辞めないでください』と言われて、その言葉はうれしいが、正直ここまでかと思う。自分の人生の中で、一番頑張ったので、もういいかなと思う。悔いはない」と引退を示唆した。
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