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WBO女子世界スーパーフライ級タイトルマッチの前日計量が29日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局で行われた。最初に秤に上がったのは王座奪還に成功し、明日が初防衛戦の吉田実代(34=三迫)。次いで挑戦者で3年2ヶ月ぶりのリングに上がる小澤瑶生(37=フュチュール)が計量を終えた。
明日の試合は、チャンピオンが開設した「ヨシダミヨYouTubeチャンネル」で無料ライブ配信される。
ママさんプロボクサー対決となった明日の世界戦。計量後の取材は、それぞれ個別に行われたが、「どんな展開になっても私が勝ちます」と両選手が口を揃えた。
52.1kgリミットで計量をクリアしたチャンピオンの吉田は「たくさんの人に見てもらいたい」と、明日の試合を自らのYouTubeチャンネルでライブ配信することを決めた。ボクシング人気向上のための大きな一歩となるだろう。
この日東京に到着した小澤は、昨年6月の出産から4ヶ月後に世界挑戦のオファーをもらい、その1ヶ月後にジョギングをスタートした。「ただボクシングを続けるのではなく、しっかり試合ができる状態なら戻りたかった」と、自分の体と相談しながら3度目の世界挑戦のリングに上がること決意した。「あのベルトは、ドイツで獲り逃したベルト」。世界挑戦のチャンスを逃したくなかった。
海外では多くの女子選手が、出産後にリングに上がることはあるが、日本では多くない。「大変だけど、(出産とボクシングの)どっちも目指せるように、応援する人も受け入れる意識が定着すれば良いと思う」と、女子ボクシングの更なる発展を期待した。
チャンピオンの吉田と世界戦の舞台で2度対戦している奥田朋子(39=堺春木)ともスパーリングをするなど、対策を練ってきた小澤だが「奥田さんと同じボクシングにはならないが、応援してくれている」と目を細めた。
この日の計量は、400グラムアンダーの51.7kgだったが、「息子(岸本緯泉君)をだっこしてたから、多く落ちた」と笑顔で話すと、「明日はピアニストの旦那のグループの曲で入場します」と、報告して会見を終えた。