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[試合後会見]2019.11.2

肉弾戦を制したのは?

 日本スーパーウェルター級タイトルマッチ、王者の松永宏信(31=横浜光)対同級3位の越川孝紀(28=セレス)が2日、後楽園ホールで開催された「第590回ダイナミックグローブ」のメインイベントで行われた。鬼門の初防衛戦を迎えた松永とタイトル初挑戦の越川は初回から激しいパンチの応酬を見せた。
松永がV1を達成
 ベルト奪取に闘志を燃やす越川が、開始から積極的な攻撃を見せるが、サウスポー松永は真っ向から応戦すると右フックをヒット。2回、松永のパンチを浴びて右目上をカットした越川は懸命に食い下がるが、被弾する場面が増えた。打ち合いはさらに激しさを増したが、松永が的確にワンツーを決めると、出血とダメージが深い越川を見てビニー・マーチンレフェリーが試合をストップした。
次こそは合格点を出したい
 控室に戻った松永は、「日本王座という価値のあるベルトを守ることができてホッとしている」と安堵の表情。「足を意識して戦おうと思ったが、打ち合ってしまった。試合前はジャブを出して縦横無尽に動くと言っていたが、できなかった」と試合を振り返り、苦笑いを浮かべた。
次の試合はもっとアピールしてほしいと石井会長
 次戦はセミファイナルで行われた日本王座挑戦者決定戦に勝利した同級2位の清水優人(木更津グリーンベイ)と来年のチャンピオンカーニバルで激突する。松永は、「評価されてなんぼの世界だと思っている。今日の内容では米国のリングで戦いたいとは言えないが、次の試合をクリアしたら海外へのアピールもしていきたい」と抱負を口にした。
 会見に同席した石井一太郎会長は、「次はチャンピオンカーニバルだが、勝てば国内にランカーもいないし、もうひとつ上のステージも提供していきたい。こっちが準備しないといけないという内容を見せてほしい」と注文をつけた。
相手の方が一枚上だった
 一方、カットによる出血が響き、悔しい敗戦となった越川は、「初回に手応えのある左フックが入ったが、良くも悪くもパンチの振りが大きくなってしまった。カットして焦ってしまった。もっとジャブを突いて冷静に攻めていけばよかった。相手はギリギリのところで当てていく上手さがあった」と肩を落とし、「応援団と陣営のサポートは完璧だったが…」と涙でタオルを濡らした。
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