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元WBC(世界ボクシング評議会)バンタム級王者の山中慎介氏がアンバサダーを務める「GOD'S LEFTバンタム級トーナメント」の前日計量が22日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、予選3試合に出場する選手が顔を揃えた。
殴り続けて倒すと山下
セミの山下賢哉(22=JBスポーツ)vs相川学己(25=三迫)は、日本同級9位の山下がリミットの53.5kg、日本スーパーバンタム級14位の相川が100gアンダーの53.4kgで一発クリア。前回の試合から心機一転、トレードマークのパンチパーマから髪を短く刈り込んだ山下は万全の仕上がりをアピールし、落ち着いた口調で「向こうが逃げてこっちが追いかける展開になることは分かっている。殴り続けて倒すだけ」とKOを予告した。
この大会で名前を売ると相川
一方、不利な下馬評をひっくり返すと燃える相川は、「相手はアグレッシブでパンチが強い」とした上で、「練習してきたことをやるだけ。自分らしさを出し、このトーナメントで名前を売りたい。久しぶりの勝利でみんなと笑顔になる」と試合を心待ちにした。
左:中嶋 右:渡辺
また、渡辺健一(32=ドリーム)vs中嶋一輝(26=大橋)は、日本同級15位の渡辺が200g下回る53.3kg、日本同級14位の中嶋がリミットちょうどでパスした。
このチャンスを活かすと渡辺
エントリー最年長の渡辺は、アマチュアで87戦72勝15敗の成績を収め、プロ転向後は6戦全勝(5KO)のサウスポー中嶋に対し、「強いでしょうね。やってみないと分からない」と警戒。その上で「そういった相手に勝てないとチャンピオンにはなれない。優勝したら一気に上に行けるチャンスなので、リングの自分を信じるだけ」と決意した。
完璧な仕上がりと中嶋
対し、「減量を含め完璧に仕上がった」とコンディションに絶対の自信を示した中嶋は、「優勝すれば必然的にランキングが上がるのが魅力」とコメント。「相手がどう来ても対応できるので、ビデオはいつも見ない。それでも倒す自信がある」と強気な発言が目立った。
バンタム級ホープが揃った今回のトーナメント。11月9日の準決勝、そして来年1月の決勝を目指し、熱い戦いが火ぶたを切る。
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