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日本ユース・スーパーバンタム級王者で日本同級7位、東洋太平洋バンタム級5位の水野拓哉(23=松田)が29日、愛知・刈谷市あいおいホールで伊藤仁也(三河)を迎え、3度目の防衛戦を行った。水野と同い年の挑戦者は初回、足を活かしワンツー、フックと先手で仕掛けたが、1分過ぎに一瞬早く踏み込んだ水野の右ストレートを効かされると、追撃打でダウンを喫した。
初回KO勝ちで3度目の防衛に成功
「パンチは見えていなかった」と試合後に伊藤がもらした通り、この一発で勝負あり。ここから畳み掛けられると、伊藤は何も出来ないままスタンディングダウン。試合は再開され、辛うじて反撃のパンチを繰り出した伊藤だが、水野のラッシュは止まらず、最後はレフェリーに救われた。
一発もらった後の記憶がないと伊藤
初のタイトル戦で初回KO負けを喫した伊藤は、「出だしは距離感とも良かったのに、最初のパンチが全てだった。やった気がしない」と悔しさをにじませ、「このままじゃ終われない」と再起を誓った。
練習どおりのパンチが出た!
一方、ダメージひとつなく試合を終わらせた水野は、「あのタイミングの右ストレートは練習していたパンチ。ドンピシャに入り出応えもバッチリだった」とニンマリ。昨年の王座決定戦、初防衛戦が僅差の判定だっただけに、喜びもひとしおだった。それでも結果には満足せず、「明日から練習をはじめる」と気を引き締めた水野は、次のステップとして日本王座挑戦を希望し、「誰とやっても今日のように倒して勝つ。決まれば必ず獲ります」と意気込んだ。
デビュー戦をTKO勝ちを決めた
この日はセミファイナルでアマチュア101戦、元拓殖大学ボクシング部主将の竹嶋宏心(22=松田)がフェザー級6回戦でデビューし、インドネシア選手と対戦。序盤から多彩なコンビネーションで攻め立てた竹嶋は、3回に右ストレートでダウンを奪うと再開後も連打で圧倒し、レフェリーストップによるTKO勝ちを決めた。
目標は大学の先輩内山高志さんのような世界王者
嬉しいプロ初勝利を挙げた竹嶋だが、試合後は安堵の表情から一転、「最初から体が硬かった。内容は良くない。自分はあんなもんじゃない」と自身に対し不満を爆発。それでも「プロでの戦い方がわかった。次はビシッと行きますよ。できれば日本人とやりたい」と話し、同じアマチュア出身でポリスボクサーの杉田ダイスケ(ワタナベ/3戦3勝2KO)との対戦を希望した。