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WBC世界女子フライ級暫定チャンピオンの好川菜々(堺東ミツキ)が2日、大阪市内のジムで会見を開き引退を表明した。13年8月、輝かしいアマチュア戦績を引っさげてB級デビューすると、3戦目で東洋太平洋タイトルを獲得。15年4月、アナベル・オルティス(メキシコ)の持つWBA世界ミニマム級タイトルに挑戦するも判定でプロ初黒星。17年4月に2度目の挑戦で李恩恵(韓国)とWBO世界女子フライ級王座決定戦で判定勝ちを収めチャンピオンベルトを獲得。その後、初防衛戦で惜敗しタイトルを手放したが、昨年12月、敵地メキシコでデリア・ロペス(メキシコ)とWBC世界女子フライ級暫定王座決定戦で拳を交え判定の末、2度目の世界王者に就いていた。
春木浩志会長
会見の冒頭、春木浩志会長は「この度は、好川菜々と、野上トレーナーと話し合い、引退することになりました。スタッフとしては世界戦の経験もありましたが、会長として、世界のベルトをジムに持って帰ってくれて感謝しています。これからは、後進の指導、それと子作りの方を頑張ってもらいたいと思います、菜々、お疲れ様でした」と、労いの言葉をかけた。
夫婦でチャンピオンの夢を達成
続いて、好川は「アマチュア選手として14年、プロとして4年、ボクシング人生18年間を今日で引退して、普通の女子に戻ろうと思います。女子ボクシングが公認されていない時から活動させていただきました。色々な活動で知り合えた方々、春木会長、スタッフの皆様、ジムの選手の皆様、本当にお世話になり誠にありがとうござました」。
野上真司トレーナー
最後に、夫でトレーナーの野上真司氏が「好川菜々がプロになる時に決めたことは、世界チャンピオンになること、海外で大きな試合をすることを目標にしていました。このわがままな我々を受け入れてくださった春木会長、堺東ミツキジムの皆様、本当にありがとうございます。五体満足で引退できること、これ以上の幸せはありません。」と、感謝した。
18年間、お疲れ様!