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[試合後談話]2019.3.13

吉田実代が指名挑戦者と日本王座V2戦

 OPBF東洋太平洋&日本女子バンタム級王者の吉田実代(30=EBISUK'sBOX)が13日に後楽園ホールで開催された「VICTORIVA.4」のセミファイナルに出場。日本同級1位の若狭与志枝(30=花形)を迎えて日本王座2度目の防衛戦に臨んだ。序盤はチャンピオン吉田のジャブが冴えわたった。
吉田が2度目の防衛に成功
 初回、変則的な動きを見せる若狭に対し、吉田は的確なジャブで顔を弾くとワンツーをヒット。若狭は飛び込んで右を打ち込むが、振りが大きく右を合わせられた。パンチの軌道を読んだ吉田は右クロス、右アッパーを決めるとクリンチ際でも試合巧者ぶりを発揮。4回、流れを変えたい若狭は果敢に前に出るが、吉田はワンツーを好打してポイントを加点。終盤も上手さが際立った吉田が判定勝ちでタイトル防衛に成功した。
バンタム級ナンバーワンを証明した
 王者としての強さを見せた吉田は、「会長からヘッドスリップしながらジャブを出すよう指示が出てそれが上手くハマった。クリンチ際のボディ打ちも効いていたと思う。右のタイミングはまだ良くないが、今日は上手く戦えたと思う」と自らの出来に及第点を与えた。
 会見に同席した加山利治会長は、「ジャブもスピードがあったし、キャリアの差が出た試合だった。もっとコンビネーションが出てパンチをまとめられるとさらに良くなる」と感想を口にした。今後については「キャリアを積ませるために海外でも試合をさせてみたい」と青写真を描いた。
再起を目指す
 一方、7戦目で初黒星を喫した若狭は、「アッパーは当たったが最後まで右を当てさせてくれなかった。相手のガードが固くて思い通りのボクシングをさせてもらえなかった」と肩を落とし、花形進会長も「上にいくと相手が強くなり倒せなくなるもの。今日は相手が上手かったね」と吉田の強さを認めた。
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