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3日(日本時間4日)、ロシア北西部ソチ近郊アドレルのボリショイ・アイス・ドームで行われたクルーザー級王座統一戦、WBA(世界ボクシング協会)王者ジュニエル・ドルティコス(31=キューバ/米)対IBF(国際ボクシング)王者ムラト・ガシエフ(24=露)の12回戦の前座は、複数の世界ランカーが出場するなど豪華なカードが揃っていた。そのなかには日本ライト級5位のハリケーン風太(本名・中岸風太 30=カシミ)もいた。
世界戦の前座に出場したハリケーン風太は、WBCライト級12位のバジェ・サルカニャン(アルメニア/露)に殊勲の7回KO勝ちを収め、WBCインターナショナル・ライト級王座を奪い取った。3回と7回にダウンを奪って敵地で勝利を収めた風太は32戦24勝(15KO)7敗1分、サルカニャンは21戦17勝(4KO)2敗1分1無効試合。
同じく前座には複数の世界ランカーが出場した。まず同じクルーザー級ではWBAとWBCで3位、IBF6位、WBO2位のマクシム・ウラソフ(露)とWBC5位のオランレワジュ・ドゥロドーラ(ナイジェリア/米)が対戦し、ウラソフが10回終了TKO勝ちを収めた。空位になっていたWBCシルバー王座を獲得したウラソフは44戦42勝(25KO)、ドゥロドーラは32戦27勝(25KO)5敗。
元WBAスーパーミドル級王者ヒョードル・チュディノフ(露)もリングに上がり、ティモ・ライネ(フィンランド)に7回終了TKO勝ちを収めた。ヒョードルは昨年5月、ジョージ・グローブス(英)とのWBA同級スーパー王座決定戦で6回TKO負け後、これで3連勝(2KO)となった。19戦16勝(11KO)3敗。敗れたライネは32戦21勝(6KO)10敗1無効試合。
ライト級でWBAとIBF5位、WBO3位にランクされるロマン・アンドリーフ(露)も出場し、WBO6位のクレイグ・エバンス(英)に9回TKO勝ちを収めた。空位になっていたWBOインターナショナル王座を獲得したアンドリーフは21戦全勝(15KO)、エバンスは21戦17勝(3KO)2敗2分。
また、この日は12年ロンドン五輪フライ級銅メダリストで、16年リオデジャネイロ五輪ではフライ級銀メダルを獲得しながらドーピング違反のため剥奪されたミハイル・アロイアン(アルメニア/露)も登場、アレクサンデル・エスピノサ(ニカラグア)に10回判定で競り勝った。96対94、96対95でジャッジ二者から支持を受けたアロイアンは保持するWBAインターナショナル・バンタム級王座の初防衛に成功し、戦績を4戦全勝に伸ばした。現在はWBAバンタム級7位にランクされている。そのすぐ下のWBA8位にランクされているエスピノサは、ひとりのジャッジから96対94で支持されたものの報われず、18戦目で初黒星(15勝7KO1敗2分)なった。