[一夜明け会見]2025.9.15
井上尚弥! 至高の12ラウンドを振り返る!

世界4団体スーパーバンタム級統一王者の井上尚弥(32=大橋)が15日、横浜市内の所属ジムで一夜明け会見に臨んだ。
井上は、昨日(14日)、名古屋IGアリーナで元同級2団体統一王者で現WBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)に判定勝ちし、4団体王座5度目の防衛に成功。元世界ヘビー級王者のジョー・ルイス(米)、元世界5階級制覇王者のフロイド・メイウェザー(米)に並ぶ歴代1位の世界戦26連勝を飾った。
2019年11月に行われたノニト・ドネア(米/比)戦以来、約6年ぶりの判定決着でありながら、パフォーマンスの質の高さでファンを魅了した。
過去最強の相手と目されたアフマダリエフとの一戦を終えた井上は、顔に傷一つなく、あらためてそのすごさが実証された。「この試合に懸ける思いが強かったので一安心。作戦通りに戦うことができた。スピードにフォーカスして動き切ることを意識した。リカバリーの仕方と体重の戻し方に気を使いながらリングに上がった」と完勝に納得の表情を浮かべた。
"我慢"をテーマにポイントアウトのボクシングに徹したことに関し、「そのまま倒せるかといったらわからないが、何度か倒せそうな場面はあった。ただ、レベルが高い選手で、そこを狙っているのをわかっていた。アフマダリエフが防御に回っている時に自信過剰にいきすぎるのを狙っているのをヒシヒシと感じた。なのでブレーキをかけて判定でもいいからしっかりと勝つことに徹した」と説明した。
「まだまだこれから」
「ちょっと被弾するシーンがあったり、31戦やって2度のダウンがある中で『衰えた』だの『ピークを過ぎた』だの言われて。ただ、見せつけたいがための試合ではなく、アフマダリエフにしっかり勝つ。作戦通りの戦いだった。そういった意味でも、まだまだこれからだぞというところは見せられたと思う」と言葉に力を込めた。
次戦は、12月にサウジアラビア・リヤドでアラン・ピカソ(25=メキシコ)を迎えての防衛戦が予定されており、もうまもなく発表される見込み。さらに、来年5月には中谷潤人(27=M.T)とのスーパーファイトが計画されている。
そして、フェザー級に上げての世界5階級制覇にも期待が高まる。しかし、井上は「まだ、スーパーバンタム級で戦えるし、もちろんフェザー級に行っても戦える自信はある。もう少し(上げることに)慎重になっていきたい。簡単に階級を上げるなんて、そんなに甘い世界じゃないですから」と考えを示した。
それを横で聞いていた大橋秀行会長は、「前から言っているが、スーパーフェザー級まで行けるな」と言うと、井上は笑みを浮かべた。
当日には、米国ラスベガスで世界スーパーミドル級4団体統一タイトルマッチ、王者のサウル・アルバレス(35=メキシコ)対挑戦者テレンス・クロフォード(37=米)が行われ、映像で確認したという井上は、「雑に攻めてくるカネロに対し、クロフォードは丁寧に攻めていて、戦い方が参考になった」と語った。
大橋会長は「初回、相手のコールに対して、さらに大きい『尚弥』コールでかき消す。その盛り上がりに感動した。出入りのスピード、技術で紙一重でかわす。見事なボクシングを見せてくれた。すごく大変だが、地方で開催すると喜ばれる」と大成功に終わった名古屋でのビッグイベントを総括した。
続けて「もうすぐ発表できると思うが、決まれば相当、注目されるイベントで出場するメンバーもすごい」と年末のビッグイベントに含みを持たせた。
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