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世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(31=大橋)への挑戦を予定していたサム・グッドマン(26=豪)が、練習中の左目上の負傷を理由に挑戦を断念した。左目上を負傷するのは、これで2度目となる。
当初、試合は昨年12月24日に予定されていたが、グッドマン陣営の要望を受け、井上陣営が試合の延期に応じた。その結果、試合は1月24日(金)に再設定されていたが、グッドマンが再び左目上を負傷したため、挑戦を辞退することとなった。
この異例の事態を受け、11日、横浜市内の大橋ボクシングジムで会見が行われた。大橋秀行会長は、代役として準備していたWBO世界11位のキム・イェジョン(32=韓国)を新たな挑戦者に迎えて、東京・有明アリーナで試合を実施することを発表した。
※チケットの払い戻しは行われない。
新たな挑戦者として紹介されたキム・イェジョンは、オーストラリア在住の韓国人ボクサーで、現在は那須川天心(26=帝拳)と対戦する前WBO世界バンタム級王者のジェイソン・マロニー(34=豪)のスパーリングパートナーを務めている。大橋会長は「ニックネームがトラブルメーカーというのがなあ」と苦笑いしたが、元々リザーブ選手としてアンダーカードで試合をする予定でいたことを明かした。今回の件があったため、リザーブのリザーブ選手も用意していることも伝えられた。
急きょモンスターとの対戦が決まったキム・イェジョンは「井上尚弥がスーパーバンタム級に上げてきた時から、いつか戦うと思って準備してきた。自分の全てを出し切って、キャリア最大の大一番に挑む」と熱い気持ちを伝えた。
■プロフィールWBO世界スーパーバンタム級11位
プロデビュー:2012.2.29
通算成績:25戦21勝(13KO)2敗2分
生年月日:1992.10.11 (32歳)
身長:163cm
出身:韓国
スタイル:オーソドックス
対日本人戦:7戦7勝
緊急会見で「今日の早朝にグッドマン陣営から連絡があった」と話した大橋会長は、グッドマンが練習中に、前回負傷した左目上を再度負傷し、傷口が3倍に広がり、全治半年の診断を受けたため、今回の挑戦を断念するというグッドマンに対し、苦笑いしつつも、「ギリギリまで追い込む練習をやっているので仕方がない、これはお互い様。また機会があれば、グッドマンにもチャンスをあげたい」と紳士的な対応を見せた。ただ、今回ばかりはさすがの井上尚弥も「えっー」と電話の向こうで驚いていたとのこと。それでも、挑戦者が変わったことと試合日の変更がないことには平然としていたそうだ。
グッドマンとの対戦の可能性に含みを持たせた大橋会長だが、年内はWBC指名挑戦者で1位のアラン・ピカソ(24=メキシコ)とWBA暫定王者のムロジョン・アフマダリエフ(30=ウズベキスタン)との対戦が濃厚で、大橋会長もこの2人の名前を挙げて、グッドマンと年内に戦うことには消極的だった。