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日本ライトフライ級1位の堀川謙一(38=三迫)対同級2位の戸高達(29=レパード玉熊)による王座決定戦が14日、後楽園ホールで開催された「ダイヤモンドグローブ」のセミファイナルで行われた。現役最多55戦目のベテラン堀川と4連勝中の戸高の攻防に熱い視線が注がれた。
堀川が返り咲き
ジリジリ距離を詰める戸高に対し、堀川は右で迎え撃ち出方を伺う。すると堀川は巧みなデイフェンスで被弾を回避し、単発の左ボディを叩く老獪なボクシングを披露。戸高も3回は積極的な姿勢を崩さず打ち合いに持ち込むと右フックをヒットした。しかし、堀川は冷静な試合運びで着実にポイントを加点。前半終了時の公開採点は48-48×1、49-46×2で堀川がリードした。果敢に前に出る戸高だが、堀川は的を絞らせず左右アッパーを浴びせた。8回、堀川が左フックで効かせると連打で攻勢。このラウンドの乗り切った戸高だが、右目に異常をきたすとセコンドが棄権の意思を示した。
ベルトを獲れてうれしい
勝利が決まった瞬間、歓喜の涙を流した堀川は、「このベルトを獲るために三迫ジムでボクシングを続けてきた。ジムに感謝の気持ちを伝えるために結果を出したかった」と感無量の表情。拳を交えた戸高の強さを称えた堀川は、「クリンチ際でパンチを打ったりズルさを見せてメンタルを削っていこうと思った。7ラウンドで手ごたえを感じた」と話すと、「これからはベルトを守っていきたい」と前回の王者時代に果たすことができなかった初防衛を目指すとした。
応援が心強かった
一方、最後まで奮闘したがベルトを奪うことができなかった戸高は、「堀川さんは予想していた通りディフェンスが上手くて距離が遠かった。体の強さでは負けていなかったが、そこで勝負をさせてもらえなかった」と肩を落とした。タイトル初挑戦の戸高は、「不思議なくらい緊張はしなかった。今は先のことは考えられないが、この試合は間違いなく良い経験になったと思う」と話した。
採点表