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[選手名鑑]2020.11.12

藤本京太郎が引退表明、総合格闘技へ!

 元日本&OPBF東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ヘビー級王者の藤本京太郎(34=角海老宝石)が12日、日本ボクシングコミッション(JBC)に引退届を出したことがわかった。引退理由は、新型コロナ禍の影響で海外遠征や外国人選手招聘が難しく、国内にはヘビー級選手も少ないため試合が出来ない状況が続いたため。JBC(日本ボクシングコミッション)の現行の規定により、プロボクサーのライセンスを保持したまま、総合格闘技など他の格闘技の試合に出場することは認められていないため、一度ライセンスを返上し、総合格闘技に挑戦することとなった。

 後に国内外問わずプロボクシングのリングに復帰する際は、改めてプロライセンスを取得申請し、プロボクサーに復帰するという。

 藤本が所属している角海老宝石ジムは「今回の決断、行動により現行のルールが改訂され、選手不足で試合開催に影響が出ている階級(軽量級・中重量級)及び、プロボクシング業界のさらなる活性化につながれば幸いです」と書面でコメントを出した。

■生涯戦績:23戦21勝(13KO)2敗

 WBC(世界ボクシング評議会)が、クルーザー級の上にブリッジャー級を新設するなど、ヘビー級の活性化に向けた動きはあるものの、アジア・オセアニア地区の選手不足は改善の余地があるのかもしれない。

ヘビー級世界王者を目指した
 2009年に日本人初のK-1世界ヘビー級王者となった藤本は、2011年にボクシングに転向すると同年の大晦日にデビューした。6戦目にOPBF東洋太平洋ヘビー級王座決定戦で初黒星を喫したが、2013年7月に日本ヘビー級王座を獲得。この王座を3度防衛すると、OPBF王座とWBOアジアパシフィック王座を獲得し3冠王者に輝いた。
 スピードとカウンターを武器に勝ち続け、日本人初の世界ヘビー級チャンピオンを目指した。
ラストファイトとなったデュボア戦
 藤本は、昨年12月に英国ロンドンでヘビー級次期世界チャンピオン候補と期待されているダニエル・デュボア(23=英)と対戦。デュボアのパワーに屈し2回KO負けを喫した。この試合が最後となった。
お疲れさまでした
 これまで日本人が踏み入れたことがないヘビー級世界王者という夢に向かって走り続けた藤本だが、ここで一旦、ボクシングから離れることになるが今後の活躍に期待したい。

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