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[前日計量]2018.3.2

世界に繋ぐか、それとも世代交代か

世界4団体でランク入りし、2度目の世界挑戦に照準を合わせる日本フライ級王者の黒田雅之(31=川崎新田)と指名挑戦者の長嶺克則(26=マナベ)による指名王座戦の前日計量が2日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、両者ともリミットの50.8sを一発でパス。計量後、3度目の防衛を目指す黒田に対し、タイトル初挑戦の長嶺は「世代交代しますよ!」と息巻いた。試合は明日3日、神奈川・カルッツかわさきで行われる。
ここはあくまでも通過点と黒田
 昨年2月に暫定王座決定戦を制し、ライトフライ級に続く日本2冠を達成した黒田は、6月には正規王者の粉川拓也(宮田)を僅差判定で破り、王座統一に成功。11月のV2戦では同級6位の松山真虎(ワタナベ)を7回TKOで退けるなど、一時低迷していたのが嘘のように調子を上げている。粉川から奪った4団体の世界ランクも着実に順位を上げ、今年は5年ぶりの世界挑戦を狙う。
強い相手と戦って上に行く
 50.7sで計量をクリアした黒田は、「世界的にも賑やかなフライ級戦線に割って入りたい。ボクシングが上手くて強い長嶺選手は上をアピールするのに絶好の相手。面白い試合をして、しっかりと勝ちますよ」と話し、明日のイベント「ホープフル・ファイト」のキャッチフレーズでもある「川崎から世界へ」をテーマに掲げた。
世代交代しかないと長嶺
 一方、両目の網膜剥離を乗り越え這い上がってきた長嶺は、デビューから6年3ヵ月かけて掴んだ初のタイトル戦。15年3月に現WBC世界ライトフライ級王者の拳四朗(BMB)に敗れて以降は4連続KOを飾り、前回の最強挑戦者決定戦こそ決め手に欠け引き分けたが、14勝(10KO)の戦績が示す通り、一撃必殺のカウンターを武器とするフライ級きっての技巧派だ。倒すイメージがあると自信満々の長嶺は、「タイトル云々じゃなく、強い黒田さんとやりたかった。ベルトは豪華なおまけ、もうひとつおまけでMVPがついてくるよう全力でなぎ倒しに行きます!」と気を吐いた。
イベントは2時スタート!
 世界をアピールしたい黒田と満を持して王座獲得を狙う長嶺とのチャンピオンカーニバル屈指の技巧派対決。明日の川崎は熱く盛り上がりそうだ!

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