齊藤裕太vs鈴木悠介は7.27にセット

　日本バンタム級王者の齊藤裕太(花形)と同級1位の鈴木悠介(三迫)による指名王座戦が7月27日(土)、後楽園ホールで開催される「DANGAN226」にセットされた。この対戦は本来、昨年12月に行われる予定だったが、齊藤が潰瘍性大腸炎と診断され中止に。新たに暫定王座が設置され、12月の決定戦で暫定王座を獲得した木村隼人(ワタナベ)と齊藤との間で4月に統一戦が行われ、その勝者に指名挑戦者として鈴木が挑むことが決まった。そして4月の統一戦は、齊藤が壮絶な打撃戦を5回TKOで制し初防衛に成功。この内容が評価され、齊藤はチャンピオンカーニバル敢闘賞を受賞した。

　タイトル初挑戦の鈴木だが、ここまでの道のりには紆余曲折があった。鈴木は一昨年の最強挑戦決定戦を勝ち上がり、昨年1月に前王者の赤穂亮(横浜光)に挑戦するはずだったが、赤穂が計量前に体調を崩し棄権。王座返上となり決定戦が行われことになったが、今度は鈴木が練習中に怪我をし、二転三転したすえに齊藤が昨年9月の決定戦を制し新王座に就いた。ツキに見放された鈴木だが、1年のブランクを経て、4月の齊藤vs木村の前座で復帰。外国人選手を相手に3回KOと快勝し、満を持してタイトルに挑むことになった。

　4月の試合後、鈴木は「下手に打ち合いに付き合うつもりはない。再起戦から集中力を高めてきたので、このままの状態で挑みたい」と意気込み、5月に第4子が誕生した齊藤も「常に強い相手と勝負がしたいと思っている。3戦続けてKO勝ちと良い状態なので、次も倒して勝てるようにしっかりと準備をする」と王者の貫録を漂わせた。

　また、このイベントのアンダーカードでは、日本ライトフライ級1位の佐藤剛(角海老宝石)とアマ出身で3戦3勝(2KO)の芝力人(RK蒲田)による日本ユース・ライトフライ級王座決定戦が行われる。ともに予選をKOで勝ち上がってきた新鋭ファイターなだけに、こちらもベルトを懸けた激しいバトルが期待できそうだ。