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[試合後会見]2018.9.1

ついに決定! 日本バンタム級新王者!

 日本バンタム級王座決定戦が1日(土)、後楽園ホールで開催された「ダイナミックグローブ&A-signBee.15」のメインイベントで行われ、同級2位の齊藤裕太(花形)と同級3位の菊地永太(真正)が王座を争った。前王者の赤穂亮(横浜光)が1月に体調不良により王座を返上。その後、出場選手の相次ぐ怪我や体重超過で空位期間が8ヶ月空いたバンタム級王座。はたして新チャンピオンに輝いたのは――。
齊藤の強打が爆発した
 まずは菊地がジャブを突き先制したが、齊藤も鋭く踏み込み左フックを決めると、右ストレートを打ち込み早くもペースを握った。2回、激しい打ち合いの中、齊藤の回転力が上回るとロープに詰めて連打で攻勢。菊地もパンチを返したが齊藤の手は止まらず、ダメージを重ねた菊地を見てレフェリーが割って入った。
倒しにいくボクシングを心掛けた
 2度目の挑戦でチャンピオンになった齊藤は「初回でイケると思った。2回のラッシュはここでスタミナが切れてもよいと思いながら攻めた。ベルトを獲って3人の子どもをリングに上げるのが夢だった。今日は人生で一番最高の日です」と喜びに浸った。初防衛戦は同級1位の鈴木悠介(三迫)との対戦が義務付けられている。「サウスポーは苦手なんですよね」と話し報道陣を笑いに誘ったが、「苦労してようやく手にしたベルト。簡単には渡さない」と王者としての決意を口にした。
 会見に同席した花形進会長は「今日はスピードがあって手数もよく出ていて出来が良かった。長く続けてきたら運が向いてくるんだよ」と愛弟子の勝利に目を細めた。
一発パンチが入ったが相手はタフだった
 一方、齊藤の強打に屈した菊地は「1ラウンド目はパワーを感じなかったが、次の回にまともにパンチをもらい効いてしまった。もっと動いて戦いたかったがムキになってしまった」と試合を振り返ると、「一生懸命にやった結果なので受け入れるしかない。これが今の自分の実力」と唇を噛んだ。
鈴木悠介(三迫)
 この試合を観戦した日本同級1位の鈴木悠介(三迫)は「4ラウンドを過ぎたら何かが起こるのかなと思っていたが、早くに勝負が決まりましたね。齊藤選手はタフで心も身体も強いなと思った。ただ、自分と戦ったら今日のように前に出られるのかな。何より早くベルトが欲しい」と感想を口にし、タイトル獲得に意欲を示した。
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