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前日本スーパーバンタム級王者で世界主要3団体でランク入りしている和氣慎吾(31=FLARE山上)が18日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で前日計量に臨んだ。和氣は19日に後楽園ホールで開催される「ダイナミックグローブ」のメインイベント、スーパーバンタム級10回戦で元日本ランカーの中嶋孝文(34=竹原&畑山)と対戦する。
借りを返すと和氣
最初に秤に乗った和氣はリミットちょうどの55.3kgでクリア。世界を目前にしての中嶋との再戦に、「この時期にリベンジできる機会ができてうれしい」とコメント。 2度目の世界挑戦を目指し日本王座を返上した和氣は、「明日は何がなんでも圧倒して圧勝する。『早く世界戦を』と思われる内容で勝ちたい」と自信を示した。
自分から攻めて倒しにいく
一方、明日が42戦目のべテラン中嶋は100gアンダーの55.2kgでパスした。中嶋は「連敗している自分にチャンスがくるとは思わなかった。これまでのキャリアで一番の大舞台だと思っている」と静かに闘志を燃やすと、「以前とは別人だと思って戦う。ただ、芯は変わっていないと思うのでそこを突いていけばチャンスがあると思う。弱点は分かっている」と再浮上に拳を握った。
好勝負と話題になった一戦
両者は2012年5月に対戦。当時日本2位の中嶋にノーランカーの和氣が挑んだ一戦は、プレスをかけて左アッパー、左ストレートで主導権を握った和氣に対し、中嶋は中盤から追い上げを見せると最終8回に右ストレートでダウンを奪い、僅差の判定勝ちでランキングを死守した。
圧勝して世界へ進む
敗れはしたがこの試合で評価を上げた和氣は、翌年に神戸で小國以載(VADY→角海老宝石)からOPBF東洋太平洋王座を獲得しブレイクした。一方の中嶋は2012年、2014年に日本王座、昨年OPBF王座に挑戦したが惜敗。しかし、キレ味鋭い右ストレートと好戦的なスタイルは健在。立場が逆転した両者だが、勝利への想いは同じだ。6年8ヶ月ぶりのリターンマッチから目が離せない!