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日本スーパーバンタム級チャンピオン久我勇作(27=ワタナベ)対同級1位の小坂遼(24=真正)による指名王座戦は明日27日、後楽園ホール開催の「ガッツファイティング&DANGAN209」のメインに組まれている。その前日計量が都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、両者ともリミットの55.3kgを100gアンダーでパスした。
つまらない試合はしないと久我
昨年2月のチャンピオンカーニバルで石本康隆(帝拳)をTKOで破り王座に就いた久我は、今回が2度目の防衛戦。7月の初防衛戦で拳を痛め7ヵ月のブランクを作ったが怪我も完治し、今や世界主要4団体のランキングに名を連ね世界への意識を高めている。計量後、調子の良さをアピールした久我は、小坂を「攻守のバランスが取れた上手い選手」と評価しながら、「同じぐらいの戦績だが戦ってきた相手が違う。キャリアの差が出るかな。力の差を見せつける」と自信たっぷり。「油断はしていないが頭の中で世界を考えつつ、良い内容でクリアしたい」と次のステージを見据えた。
初の後楽園ホールが楽しみ
一方、挑戦者はプロ8年目、21戦目でのタイトル初挑戦となるが、気負いもなく「強いチャンピオンなのでやりがいがある。勝てば評価が上がるし世界ランクが魅力」とコメント。9連勝中と勢いもあるだけに「気持ちの強さでは負けない。ガードを固めてしっかり中に入る、いつも通りの自分の動きが出来れば勝てる」と気を吐いた。
久我の応援Tシャツ3000円が当日会場で販売される
世界を視野に入れつつ足元もしっかりと意識する久我と、多くを語らず明日に懸ける小坂の一戦。アグレッシブなボクシングを信条とする二人だけに、序盤から激しいぶつかり合いが期待できそうだ。
アマ出身の大器 左:堤 右:宇津木
また同じリングでは、久我の同門でアマチュアからプロに転向した平成国際大学ボクシング部出身の宇津木秀(23)と堤聖也(22)が、それぞれタイ人選手とのB級デビュー戦を迎える。無事に計量をクリアすると、ともに「インパクトを残し、まずは顔と名前を覚えてもらいたい」と話した。