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OPBF東洋太平洋フライ級王者の中山佳祐(29=ワタナベ)が13日、後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルド122/DANGAN208」に登場。同級1位のジェイアール・ラクィネル(21=比)を迎えて2度目の防衛戦を行った。サウスポー同士の一戦は初回、ラクィネルが強烈な左フックで先制攻撃を仕掛けた。
ラクィネルがKOでベルト奪取
序盤はラクィネルの鋭いジャブを浴び後手に回った中山だが、3回には左ストレートで顔を弾き反撃した。しかし、4回終了時の公開採点は39-37×2、40-36×1でラクィネルが優勢。5回、中山は左フックを浴び後退すると左をフォローされダウンを喫した。中山は相手のパンチで左目を腫らしながらも右ボディを叩いて逆転を狙ったが、8回終了時の採点も76-75×1、78-73×1、79-72×1でラクィネルがポイントを引き離した。9回、果敢に打ちにいった中山だが、ラクィネルの返しの右フックで棒立ちになると追撃され2度目のダウン。なんとか立ち上がった中山だが、膝が揺れ10カウントが数え上げられた。
ボディは効いたが我慢した
新チャンピオンに輝いたラクィネルは「はじめての海外の試合で勝つことができてとてもハッピー。ダウンを奪ったが、中山は激しい試合も経験しているので慎重に攻めた。ノックアウトできるとは思わなかった」と声を弾ませた。「日本は親切な人がたくさんいて良い国なので、機会があるならまた戦いたい」と再来日を希望した。
今までで一番パンチ力があった
一方、ベルトを失った中山は「思った以上に相手のパンチが強かった。ボディは効いていると思ったが、上(顔面)も打てないとダメですね。最後のパンチは見えなかった」と気丈にコメント。会見の最後に「もう一度戦って今度は勝ちたい」とリベンジを誓った。
粉川拓也(宮田)
この試合を観戦した前日本フライ級王者の粉川拓也(宮田)は「ラクィネルはパンチが強くて挑戦者らしいボクシングだった。後半、失速したので中山選手にもチャンスがあったが、序盤で効いてしまっていた。チャンスがあるなら(ラクィネルに)挑戦してみたい」と感想を口にした。
採点表