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WBO(世界ボクシング機構)フライ級王者の中谷潤人(23=M・T)とIBF(国際ボクシング連盟)スーパーバンタム級3位の勅使河原弘晶(31=三迫)が11月30日、神奈川県相模原市のジムで8ラウンドのスパーリングを行った。
12月に大一番に臨む両者が闘志むき出しで打ち合った!
12月に大一番に臨む両者が闘志むき出しで打ち合った!
2人とも強い!
今回で2回目となるスパーリングは、ステップを刻みながらプレスをかける勅使河原に対し、サウスポー中谷はジャブを突きながら左ストレートで迎え撃つ形でスタート。2回、勅使河原は右ストレート、中谷は左ストレートをそれぞれ好打するが、お互いに反応が良くクリーンヒットを許さず。
4回に中谷の左オーバーハンドが直撃!しかし、勅使河原もすぐさま右をねじ込みペースを渡さなかった。7〜8回、勅使河原はステップインから回転力を活かした連打で迫ると中谷も接近戦で得意のショートアッパーを返し世界王者の意地を見せた。あっという間の24分間(8ラウンド)だった。採点をつけるならドローといったところか。
4回に中谷の左オーバーハンドが直撃!しかし、勅使河原もすぐさま右をねじ込みペースを渡さなかった。7〜8回、勅使河原はステップインから回転力を活かした連打で迫ると中谷も接近戦で得意のショートアッパーを返し世界王者の意地を見せた。あっという間の24分間(8ラウンド)だった。採点をつけるならドローといったところか。
「緊張感を持ってできた」
3階級上の世界上位ランカーにフィジカルで押し負けず、テクニックを披露した中谷。「さすが世界の中谷!」といったところだった。「勢いよく前に出て来てくれるので気が抜けず、緊張感を持ってできた」と収穫を口にすると、「タイミングを外して距離を詰めてくるのでクリーンヒットはあまり奪うことができなかった。プレッシャーが強くて後半は少し疲れた。その中で崩れないようにしたがペースを握るまでではなかった」と勅使河原の強さを説明した。
12月29日(水)にさいたまスーパーアリーナで同級6位のクリスチャン・ゴンサレス(22=メキシコ)を迎えて2度目の防衛戦を行う中谷は、週6回のスパーリングで順調に仕上げている。
12月29日(水)にさいたまスーパーアリーナで同級6位のクリスチャン・ゴンサレス(22=メキシコ)を迎えて2度目の防衛戦を行う中谷は、週6回のスパーリングで順調に仕上げている。
「最後は爆発力を出した」
決戦を2週間後に控えた勅使河原は動きにキレがあり、持ち前の攻撃力はもちろん、ディフェンスの良さが目を惹いた。「潤人君は世界を獲ってさらに覚醒して、一皮剥けた感がある。2週間前は何もさせてもらえなかったので、今日はやられるわけにはいかなかった」と話すと、「ラスト2ラウンドは、攻めないと試合だったら負けているので爆発力を出した。尻上がりに追い上げることができたのは良かった。最初からペースを取らせてくれない潤人君が上手かった」と大粒の汗を拭いながらスパーリングを振り返った。
勝利を約束した
日本時間12月12日(日)に米国カリフォルニア州で、元世界王者のマーロン・タパレス(29=比)とIBF世界スーパーバンタム級挑戦者決定戦に臨む勅使河原。「これで負けたら仕方がない」というくらい万全に仕上がった。心身ともに絶好調で米国に乗り込む!
左:加藤健太三迫ジムトレーナー
右:岡田隆志トレーナーの手腕に期待!
右:岡田隆志トレーナーの手腕に期待!