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[ニュース]2023.8.26

名城信男氏と鈴木哲也氏が社会貢献活動

 元日本・OPBF東洋太平洋ミドル級王者の鈴木哲也氏が取り組んでいる社会貢献活動「こども食堂」が、23日に大阪府八尾市で行われた。この活動に現在、近畿大学ボクシング部監督を務めている元WBA世界ス―パーフライ級王者・名城信男氏と近畿大学ボクシング部員が参加した。
鈴木哲也氏
 鈴木氏は、ボランティア活動の一環として「こども食堂」を月に2回実施している。こども食堂とは、貧困家庭や親の仕事上、一人でご飯を食べることが多い子どもに対して、地域住民のボランティアや自治体が主体となり、子どもが一人で利用できる、無料で栄養のある食事や温かな団らんを提供するものだ。今回は、カレーライスを提供した。「いろいろな人たちで集まって、ご飯を食べたほうが美味しいですし、コミュニケーションも図れますから」(鈴木氏)
定期的に参加している
 名城氏は六島ジムの先輩で、一緒に汗を流した仲だ。「名城さんから少しでも社会に役立てることがしたい」ということで、近畿大ボクシング部とともに参加してもらったという。

 名城氏と近畿大ボクシング部は、今後も定期的に子ども食堂の手伝いに参加する。「なかなか世界チャンピオンと会う機会はないので、子どもたちも喜んでいた」(鈴木氏)

 名城氏は「哲ちゃん(鈴木氏)がこのような活動をしていると聞き、ぜひボクシング部も協力させてほしいとお願いした。部員も楽しんでやっている。なぜこのような活動をするのか、もっと部員たちに浸透させていきたい」と語った。
2013年4月のイベント
引退後も交流を深めている
 鈴木氏は、10年前からボクシングを通じて、ボランティアで更生保護活動をしている。(更生保護活動※犯罪歴のある人や非行歴のある少年の中には、頼ることができる人がいなかったり、生活環境に恵まれなかったり、あるいは、本人に社会生活上の問題があるなどの理由で、すぐに自立更生ができない人のために一定の期間保護して、その円滑な社会復帰をサポートし再犯防止をしていく活動)。

 「非行少年だけでなく、引きこもりの子など、いろいろな事情がある子が集まってくる場所になっている。これから社会に出るにあたって、自分の課題を克服するきっかけになってもらえたら。自分なりにボクシングをしてきた恩返しができれば」と熱く語った。

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