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[電話取材]2021.1.23

久我勇作が魂の打ち合いを語る

 前日本スーパーバンタム級王者の久我勇作(30=ワタナベ)が23日、電話取材に応じて試合の感想を語った。久我は、22日に古橋岳也(33=川崎新田)を迎えて2度目の防衛戦に臨んだが、9回TKO負けで王座を陥落した。8ラウンドまで2〜4ポイント差をつけての逆転KO負けに何を思ったのか――。
古橋選手の方が強かった
 試合映像を見たという久我は「ボディにもパンチを入れていたが、古橋選手の得意な距離で戦い続けてしまった。最終的には古橋選手の方が気持ちが強かったと思う」と振り返ると、「8ラウンドにもらった右カウンターが効いてしまった。古橋選手はこの試合に懸けていた。自分も上回ろうと思っていたが、それができなかった」と語った。
強打を打ち込んだが…
 序盤から強打を打ち込みペースを握っていたが、驚異的なタフネスを誇る古橋は倒れなかった。「これだけパンチが当たるからどこかで倒せると思った。手応えのあるパンチもあっただけに途中から『なんで効かないんだろう?自分はパンチがないのかな』と思ってしまった」と古橋の打たれ強さに舌を巻いていた。
試合をしていて楽しかった
 試合後にリング上で勝者の手を挙げた。「僕が初めてタイトルを獲った時、拳を交えた石本さん(石本康隆(帝拳→引退)がその場で『おめでとう』と言ってくれた。だから自分も自然と古橋選手の手を挙げて『おめでとう。強かったです』と言っていた」。
しばらく休む
 今後について聞かれた久我は「何度か試合が延期になり、ずっと気持ちを張り詰めてきたので、しばらく休んでこれからのことを考えたい」と激戦で溜まった心身のダメージを抜くためしばらくの休養に入る。

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