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[試合後会見]2018.9.26

ミドル級王座戦 死闘を制したのは?

 OPBF東洋太平洋&WBOアジアパシフィック・ミドル級タイトルマッチが26日に後楽園ホールで開催された「ゴールデンチャイルド.124」のメインイベントで行われ、2冠王者の秋山泰幸(ワタナベ)と挑戦者でOPBF11位、WBOアジア5位の細川チャーリー忍(金子)が王座を争った。両者は昨年3月に対戦し、この時は秋山が判定2-0で勝利。1年半ぶりの再戦は2回に試合が動いた。
細川がリベンジした
 まずは細川が右フックでふらつかせると、直ぐさま右を好打。しかし、秋山もボディに的を絞って対応し、4回終了時の採点で1者38-38、2者39-37とリードした。中盤、細川がペースアップし右ストレートを効かせると連打で攻勢に。秋山も踏ん張りボディブローを繰り出すが、7回に入ると左ボディで体力を削られ主導権を引き渡した。8回終了時は77-75×1(細川)、76-76×2で細川が逆転。終盤は細川がボディを軸にダメージを与えていくと、11回に執念を見せる秋山を突き放し、最後は連打でレフェリーストップを呼び込んだ。タイトル初挑戦の細川が、兄で日本Sライト級王者の細川バレンタイン(角海老宝石)とともに兄弟チャンピオンとなった。
母をリングに上げ喜んだ
 試合後、5連続KO勝ちで2本のベルトを獲得した細川は「この日を信じてやってきたのでうれしい。ひとつの目標をクリアできた」と感無量の面持ち。「スタミナとパワーには自信があるので打たせて疲れさせる作戦だった。練習してきた左ボディが活きた」と胸を張った。
   試合後は母のひとみさんをリングに上げた細川。「約束を果たすことができてうれしい」と声を弾ませた。
もっと強くなる
 また、日本同級王者の竹迫司登(ワタナベ)との統一戦に話が及ぶと、「あまり意識していない。ハードパンチャーだが、俺もスピード、パワー、耐久力がある。これからどんどん強い選手と戦っていきたい」。「俺が欲しいのはこのベルトではない。もっと練習して世界一を目指す」と新たな目標を口にした。
 今後の予定について金子健太郎会長は、「交渉次第だが、次戦はOPBF王座かWBOアジアパシフィック王座の指名戦が濃厚」と話した。
力んでしまったと悔やんだ
 一方、初防衛に失敗した秋山は「考えた通りの展開だったが、ディフェンスがダメだった。(細川は)前回はメンタルの弱さを感じたが今回はそれがなかった。身体の強さも感じた。防衛の意識はしていないつもりだったが、変に力が入っていた」と肩を落とした。また、今後については「必死でやってきたので今は何も考えられない」と進退については明言を避けた。
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