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[前日計量]2020.11.27

森武蔵vs溜田剛士戦は激闘必至!

 WBOアジアパシフィック・フェザー級タイトルマッチの前日計量とPCR検査が27日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で行われ、王者の森武蔵(21=薬師寺)と同級6位の溜田剛士(27=大橋)が計量に臨み無事にパスした。
 試合は、明日の28日(土)に後楽園ホールで開催される「フェニックスバトル.74」のメインイベントで拳を交える。計量を終えてオンライン取材に応じた両者は必勝宣言した。
世界ランカーとしての力を見せる
 3度目の防衛戦に臨む森は100gアンダーの57.0kgでパスした。2017年全日本スーパーフェザー級新人王の森は約3年ぶりに後楽園ホールのリングに上がる。「アウェー戦だが、あまり考えすぎないように戦いたい」。「雰囲気の良い会場で目の肥えたお客さんが多いので、自分の強さを見せることを意識している」と意気込んだ。

 「近距離が得意でパンチ力がある」と溜田の印象を語ると、「どんな展開になっても勝てる準備をしてきた。明確な判定勝ち、もしくはKO勝ちを狙っている。防衛戦ではなく、次にステップアップできるような試合を見せる」と力の差を証明するつもりだ。

 今日が21歳の誕生日を迎えた森だが、「戦闘モードに入っているのでまったく気にならない」とコメント。取材の最後に「(明日の試合は)期待していてください」と語った若きチャンピオンは後楽園ホールで存在感を示す!
チャンスをモノにする
 一方、リミットちょうどの57.1kgでクリアした溜田は「試合を組んでくれた大橋秀行会長には感謝しかない」と千載一遇のチャンスに静かに闘志を燃やした。しかし「タイトルマッチだが、いつもの試合と変わらない」と気負いは感じられなかった。

 チャンピオンの印象を聞かれた溜田は「サウスポー特有の奥の手(左)を溜めて打つのではなく、オーソドックスを逆にしたサウスポーっぽくないタイプ」と語ると、「打ち合いで勝機を見出せるので懐に入って勝負したい」と打撃戦に持ち込む構えだ。
 ジムの先輩で今年9月に引退した元世界3階級制覇王者の八重樫東氏(37)からもサウスポー対策を伝授され対策は万全だ。

 同門で同い年のWBA(世界ボクシング協会)スーパー王者、IBF(国際ボクシング連盟)バンタム級統一王者の井上尚弥(27)のラスベガスデビュー戦を見た溜田は「すごいなと思うのと同時に俺も負けていられないなと思った」と刺激を受けたようだ。
2017年8月に長い歴史に幕を閉じた名門ヨネクラジム所属の選手として、最後の試合に出た溜田が、ベルトを奪いにいく!

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