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10日にセルゲイ・リピネッツ(28=カザフスタン/露/米)を判定で下してIBF(国際ボクシング連盟)スーパーライト級王座を獲得し、WBC(世界ボクシング評議会)ライト級王座と合わせて同時にふたつのベルトを保持することになったミゲール・マイキー・ガルシア(30=米)だが、どちらの王座を返上してどちらをキープするのか、その選択期限が22日に迫っている。
ガルシアはリピネッツからダウンを奪って大差の判定勝ちを収め、4階級制覇を達成。しかし、以前からWBCでは同級ダイヤモンド王者でWBA(世界ボクシング)王者でもあるホルヘ・リナレス(帝拳)との対戦を義務づけられていた。一方、今回手に入れたIBFスーパーライト級王座に関しては、その前日の9日にイバン・バランチク(露/ベラルーシ/米)が指名挑戦権を獲得している。同時に2階級の王座を保持することは原則として認められておらず、ガルシアはどちらかのベルトを手放さなければならない。IBFはバランチクとの対戦意思があるのかどうか、22日を期限としてガルシアに返答を迫っている。対戦意思がある場合はバランチク陣営と即交渉に入り、30日以内に合意を取りつける必要があるとしている。不調に終わった場合は興行権入札が行われることになる。
ガルシアはリナレスとの対戦に興味を示していたが、そのリナレスは5月12日にワシル・ロマチェンコ(ウクライナ/米)との対戦が決定。さらにIBFライト級王者ロバート・イースター(米)との統一戦も視野に入っているが、イースターにも指名防衛戦指令が出ているため、対戦する場合は調整が必要になってくる。38戦全勝(30KO)の4階級制覇王者がどんな選択をするのか要注目だ。