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元世界3階級制覇王者の亀田興毅(31=協栄)が10日、自身のブログに"ご報告"と題し、「私、亀田興毅は現役を退き、プロボクサーを引退することにしました」と2度目の引退を表明し、ファンに謝罪した。
かつてのライバルと
亀田は15年10月に米国シカゴで4階級制覇を目指し、当時のWBA世界Sフライ級王者の河野公平(ワタナベ)に挑戦したが、判定で敗れ引退を表明。今年5月に非公式の引退試合を行い、かつて世界戦で初黒星を喫した元WBC世界フライ級王者のポンサクレック・ウォンジョンカム(タイ)と対戦した。因縁の相手に2ラウンドKO勝ちを収め有終の美を飾った亀田だが、試合後のリング上で「あと1試合だけ。どうにかローマンと拳を交えたい。それが実現できないなら静かに消えます。可能性があるならチャレンジしたい」と元4階級制覇王者のローマン・ゴンサレス(ニカラグア)との対戦を希望し、引退を撤回した。
弟・和毅のサポート役として世界に挑戦する
亀田はブログで「ローマンとの試合は実現する事ができませんでした。正直、夢半ばといいますか、今でも戦いたいと思う気持ちでいっぱいです」と悔やんだ上で、「しかしそんな気持ちを超えた新しい夢ができました。夢というより元より強く思っていた事。それが弟・亀田和毅が再び世界チャンピオンになる事。3兄弟でそろって二階級制覇という大記録を達成する事です」と、今月12日にWBC世界Sバンタム級暫定王座決定戦に出場する和毅に想いを込めた。
亀田家の新たなスタート
「実力、センス、努力。どこをとっても亀田和毅にはその可能性は十分にある。しかしここまで試合を実現するのが遠くなってしまったのは俺の責任でもあるし、だからこそ総力を上げて応援したい。今は和毅のためであれば何でもやりたいと思う」と綴り、ボクシングイベント「東京ファイトクラブ(TFC)」のプロデューサーとして責務を全うしたいとコメント。「この大会に限らずここからがスタートといっても良い状況なのでサポート役としてもう一度、世界にチャレンジしたい」と新たな夢を描いた。