[帰国会見]2026.6.18
ブーイングも砂嵐も力に! 7度目防衛の晝田瑞希が見据える統一戦

WBO(世界ボクシング機構)女子スーパーフライ級王者の晝田瑞希(30=三迫)が18日、都内の日本ボクシングコミッション本部事務局で防衛会見に臨んだ。
エジプト・ギザで経験した異例の世界戦。砂が舞うリング、完全アウェーの空気――。数々の困難を乗り越えて7度目の防衛を果たした王者は、その先にある王座統一を見据えた。
晝田は5月24日、エジプト・ギザで同級10位のマイ・ソリマン(28=豪)に判定勝ちし、7度目の防衛に成功した。
試合後は、スパーリングパートナーを務めた選手の試合を応援するため米国ロサンゼルスへ移動したが、試合は中止。現地に約1週間滞在し、6月2日に帰国した。
晝田は「自分でも驚くような経験をさせてもらったが、無事にリング誌ベルトもWBOベルトも防衛することができた。困難が多かったが、それも含めて全て成長につながっている。一生忘れられない経験になった」と振り返った。
当初は3月中旬からロサンゼルスでスパーリングキャンプを行う予定だった。しかし出発2日前にエジプト開催の話が舞い込み、急きょ調整プランを変更。「地に足がついていない状態で米国に向かった。2ヶ月間、向こうで精神的にも体力的にも揉まれてきた」と明かした。
試合会場はピラミッドを背にした特設リング。試合中には風が吹き、砂が舞うなど通常とはかけ離れた環境だった。「私の2試合前は目に見えるくらいの砂埃で、呼吸すると口に入ってくるほど。私の試合の時はそこまでではなかったが、多少は集中力が落ちた」と当時を振り返った。
初めてのブーイングにも動じず
さらに挑戦者のソリマンはエジプト生まれ。会場の大歓声に包まれ、晝田のリングコール時にはブーイングも起きたという。「ブーイングを浴びたのは初めてでアウェーを感じた。絶対に明確に勝たないといけないと思った」と語った。
試合では中盤に相手のビッグパンチを受けながらも冷静に主導権を握り続け、判定勝利。ただ、掲げていたKO決着には届かなかった。「KOできなくて悔しい。あと一歩が踏み込めなかった。また自信が足りていない。技術的にもそうだが、メンタルにも原因がある」と自己分析した。
試合後にはリングサイドで観戦していた元世界3団体(WBAスーパー・WBC・IBF)世界ミドル級統一王者のゲンナジー・ゴロフキン氏から「すごく良い試合だった」と声をかけられ、トゥルキ・アル・シェイク・サウジアラビア総合娯楽庁長官とも交流。世界的な評価の高まりも感じたという。
フライ級統一王者のフンドラ(米)との対戦にも前向き
また、試合前会見では世界4団体(WBA・WBC・IBF・WBO)女子フライ級統一王者のガブリエラ・フンドラ(24=米)との将来的な対戦について問われる場面も増えている。
晝田は「(フンドラとの)対戦相手として私の名前が出てくるようになったのは光栄なこと。彼女がスーパーフライ級に上げてくるのを待つしかないが、実際は下の階級に下げることもできると聞いているのでどうなるか。昨年から言っているが、王座統一戦がしたい。指名戦もあるので、防衛しつつ年内に統一戦ができれば最高」と話した。
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