WBOヘビー級暫定王座パーカーvsウォードリー

　WBO世界ヘビー級暫定王者ジョセフ・パーカー(33=ニュージーランド)は、日本時間の26日、英国・ロンドンのO2アリーナで行われた暫定王座の2度目の防衛戦に臨んだ。対戦相手は、WBA世界同級暫定王者ファビオ・ウォードリー(30=英国)。パーカーにとって、今回が通算8度目の英国リング登場となった。

　両選手は様子見の初回を終えると、WBO暫定王者パーカーがジャブを軸に距離をコントロールし、WBA暫定王者ウォードリーの強打をうまくかわして主導権を握った。しかし、中盤に入るとウォードリーが強烈な右クロスとアッパーでプレッシャーをかけ始め、見事にクリーンヒットを奪う。勢いづいたウォードリーは、手数を増やして攻勢を強め、ペースを完全に掌握した。そして迎えた11回、ウォードリーの右フックがパーカーの顎を直撃。そこから怒涛の連打を浴びせると、レフリーが間に入り試合をストップした。

　ウォードリーが11回1分32秒TKO勝利を収め、WBO暫定王座をも獲得。WBA・WBOの暫定2冠王者に輝いた。

　世代交代を象徴するようなエネルギッシュな試合を見せたウォードリー。プロモーターであるクイーンズベリー・プロモーションズのフランク・ウォーレン氏は試合後、「ウォードリーの次戦は、4つのベルトを懸けた戦いになるだろう。1本ではなく、4本のベルトだ」と語り、4団体統一王者オレクサンドル・ウシク(38=ウクライナ)との王座統一戦の実現を示唆した。