田中 空(大橋)と小畑武尊(ダッシュ東保)にも注目!

　OPBF東洋太平洋ウェルター級王座決定戦で対戦する田中空(24=大橋)と小畑武尊(26=ダッシュ東保)が17日、横浜ベイシェラトンホテル&タワーズで行われた「NTTドコモpresents Lemino BOXING」の記者会見に登壇し、意気込みを語った。

　試合は6月19日(木)に大田区総合体育館で行われ、その模様はLeminoが生配信する。試合当日のメインイベントでは、WBO(世界ボクシング機構)ウェルター級チャンピオンのブライアン・ノーマンJr(24=米国)に佐々木尽(23=八王子中屋)が挑戦する。

　会見の冒頭、この大会をプロモートする大橋秀行会長からは、「ウェルター級の世界戦の前に試合をするということは、両選手にとっても、自らの存在をアピールできる場になる」と、激励された。

　4戦目でタイトル初挑戦を迎える田中は「こんなに早くチャンスが来てうれしい。この一戦が決まってから、これまでで一番練習してきたので、その成果を出す。試合はやってみないとわからないが、良い試合を見せたい」と静かに闘志を燃やした。

　6月15日(日)にエディオンアリーナ大阪(大阪府立体育会館第2競技場)で、同門で王座防衛に成功したOPBF東洋太平洋スーパーバンタム級王者の中嶋一輝(32)、日本ユース・バンタム級新王者の坂井優太(19)、WBO-APランカーに圧勝した田中将吾(23)の試合をLeminoで視聴し、大いに刺激を受けた。田中空は「自分も勝って次につなげたい。緊張よりワクワクしている」と言葉に力を込めた。

　父で元プロボクサーの田中強士トレーナーは、「1ラウンドから攻めていく形になる。小畑選手が足を使ってポイントを奪いにいく中で、空のスタイルで戦って勝つ」と、田中家悲願のベルト奪取に期待を寄せた。

　元日本ウェルター級暫定王者の小畑は、「地方ジムでスパーリングパートナーがいないと言われるが、ジムの会員さんができるだけ田中選手の動きを再現してくれて、皆で映像を見ながら研究してきた。自分一人で強くなったわけじゃない」とチームの結束力の強さを強調。「プロキャリア10年目で、ようやくここまで来た。これまで培ってきたものをぶつける」と意気込んだ。

　大分県別府市のダッシュ東保ジムで、強豪を相手に勝ち上がってきた男のプライドを感じさせた。

　ダッシュ東保ジムの東保佳秀会長は、「このような大きなチャンスをくださった大橋秀行会長に感謝したい。別府は一つ、大分は一つ、九州は一つでやってきた。結果は後からついてくる」と、一枚岩で田中撃破を目指す。