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高山勝成(寝屋川石田)と小西伶弥(SUN-RISE)の試合が中止になったことについて、「駅近ドットコムpresents 三田から世界へ」を主催する丸元大成会長より23日、会場の兵庫・三田市総合文化センター 郷の音ホールで説明があった。
丸元会長によると、この日出場する他の選手は抗原検査で全員が陰性。小西は、時間をずらして行ったPCR検査で23日午前9時に陽性という結果が出た。体内にごく微量のウィルスが残っていたとのこと。JBC(日本ボクシングコミッション)の判断で試合は中止となった。
小西、江藤日出典会長、チーフトレーナーは1週間前にPCR検査を受けて、陰性だったため興行の開催に至った。日程を変更して小西伶弥と高山勝成の試合を行うかは、今後の話し合われる。この日の興行は、1200名のキャパに500名を入れて行なっている。「利益が出なくても選手にチャンスを提供していくのが自分の仕事。とにかく試合をさせたい気持ちで行なっている。興行を中止しない限りチケットの返金は致しません」。コロナ禍がボクシング興行の開催と運営に関して、再度検討し直す必要が出てきたのかもしれない。
JBCの安河内剛事務局長は「7月に興行を再開してからここに来て深刻な状態が続いている。小西選手は、1週間前のPCR検査で陰性反応だったが、今回、陽性反応が出てしまった。この病気の難しさを感じている。小西選手は濃厚接触者ではない。ボクシングは、より感染リスクの高いコンタクトスポーツ。より厳しいガイドラインを作成していかなければならない。無観客試合にしていくのか、興行そのものを中止いていくのか、いろいろな選択肢を協議していく。26日のコロナ対策小委員会で協議、12月1日の連絡協議会で発表する」とコロナ感染防止対策の強化を図るとした。またこの日、試合ができなかった高山勝成について「定年が過ぎているが、WBAで世界ランキングに入っているし、コロナの影響で試合が伸びているので定年は延長される」と述べた。
会場に姿を現した高山はリングに上がると「4年3ヶ月ぶりの復帰戦で、楽しみにしていて中止は、残念だが次に向けて突き進みたい。それまでもうしばらくお待ちください。今年に入ってから非常に良い環境で練習ができている。引き続き精進していく。次戦は2試合分のエネルギーを注ぎ込む」とファンに報告した。