坂本英生が福岡にジムをオープン

　元日本バンタム級1位の坂本英生氏(37)が1日、福岡県に「My self BOXING」をオープンした。ジムの名前は、坂本氏の好きな言葉「自分らしく」から取ったものだ。

　坂本氏は、福岡県のフジタジム(現在は閉鎖)でデビューし、2009年に全日本バンタム級新人王に輝くと、西部日本を中心に活躍。後楽園ホールにも何度も登場し、勅使河原弘晶(輪島功一スポーツ→三迫)、益田健太郎(新日本木村)、椎野大輝(三迫)といった元チャンピオンと拳を交えるなどファンも多かった。2018年3月の試合を最後にグローブを吊るした後は、フジタジムで後輩の指導しながら、パーソナルトレーナーを経てジム設立を目指した。

My self BOXING
住所:福岡県福岡市早良区原3-17-63-1F
電話番号:092-285-7997
営業時間:月〜土曜日15:00〜22:00、日曜日15:00〜20:00
定休日:木曜日、祝日

　オープン前に電話取材に応じた坂本氏は、「現役中から何となく、ジムをやりたいなと思っていた」。以前から計画を立てていたが、コロナ禍の影響もありなかなか進まなかったが、今年8月に物件が見つかり、オープンにこぎつけた。「ワクワクしているが、今はやるべきことが多すぎて右往左往している。ドンと構えられていないです(笑)」。

　新ジムは、33坪のスペースに4m四方のリング、サンドバッグ3基、ダブルのパンチングボール2基が設置されている。「ジムを作るにあたって、同級生の粂田将彦会長の博多協栄ジムを参考にさせてもらいました」。午前9時からパーソナルトレーニングの時間を設けるなど、会員は目的に合ったトレーニングができる。

　当面は、アマチュアジムだが、ゆくゆくはプロ加盟を考えているという。「現役時代のようなヒリヒリした、緊張感のあることがしたい。やっている時はしんどいが、乗り越えた時の達成感を味わいたい」と将来を見据えている。

　「自分が選手を作るのではなく、こういう風にしたいというのを一緒に作り上げていきたい。個性のある選手が育っていけばいいと思う」。坂本氏が育成した選手が九州を盛り上げる日もそう遠くはないはずだ。「会員さん一人ひとりが目標を持って、自分はそれをサポートしていきたい」。坂本氏の新たな挑戦は始まったばかりだ。