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[試合後談話]2024.8.24

熱暑の大阪、男の熱い思いがぶつかった!

 ハラダボクシングジム主催の「FIGFTING BEAT BOXING」が24日、大阪・堺市産業振興センターで行われ、メインイベントのウェルター級8回戦では、WBOアジアパシフィックウェルター級3位の矢野翔斗(25=ハラダ)と日本ウェルター級11位の浦嶋将之(28=角海老宝石)が拳を交えた。

 矢野が格上の強さを見せつけたのかー、優秀なアマチュア戦績を持つ新鋭、浦嶋がランキングを奪取したのかー。
浦嶋将之(角海老宝石)が判定勝ち
 初回から積極的な攻勢を仕掛けてペースを握り、出入りを意識したボクシングでパワーとテクニックを両立させた浦嶋がプロキャリアで上回る矢野を圧倒。ジャッジ1者がフルマークの3-0で判定勝ちを収めた。

 この試合で3連勝した浦嶋は、WBOアジアンパシフィックランキング入りが濃厚となった。
 
「自分のボクシングをすれば勝てると思った」
 試合後、控え室に戻った浦嶋は 「今日は1ラウンド目から冷静にセコンドや周りの声も聞けて、しっかりと対応出来たので、そこが自分の中では良かった」と試合を振り返った。「今回は(パンチを)もらわないことを意識はしていたが、自分のボクシングをすれば、勝てると思っていた。」と自信を滲ませると、「矢野選手は聞いていた通り、パンチがあった。それを再確認して、もらわない意識をより強めた。嫌だなというパンチはあったが、効いたパンチはない。あまり効くことはないので」と矢野選手の印象を語り、「ヒゲのおかげで(パンチは)効かないんです」と、冗談まじりに人懐っこい笑顔を見せた。
 
「世界を狙える選手になりたい」
 大きな1勝を挙げた余韻を楽しみながら、「今後の目標は、もちろんチャンピオン。5年前にアマチュアからプロになるのか、公務員になるのか迷った時に、世界チャンピオンにはなれないと思って公務員になったが、諦めきれずボクシングに戻った」とこれまでを振り返り、「プロか公務員か迷った時にも、戻ると決めた時にも、日本チャンピオンやアジアパシフィックチャンピオンにはなれる自信があったので、タイトルを獲りたい。そこからしっかり世界を狙えるような選手になりたい」と今後を見据えた。
「相手が強かったというだけ」
 敗れた矢野は、「相手が強かったというだけ。対策もしていたが何もできなかった」と言葉少なに語り、「浦嶋選手は身体が強くて、巧い選手。左右どちらのパンチも強かった」と、うつむき加減に声を絞り出すようにして答えた。

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