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[活動]2024.6.20

習い事としてボクシングを広めたい!

 元バンタム級日本ランカーの中野敬太氏(38)は、2019年3月の試合を最後に現役引退、神奈川県大和市から千葉県千葉市に移住し、「KN-LINK BOXING CLUB」を開講し、ボクシングの裾野を広げている。

 中野氏は、あえてジムは構えずに、スポーツ施設(ZOZOPARK、幕張ベイタウン)で、小学生にボクシングの楽しさを伝えている。「守る力を養い、積極的にやりたいことに何度でもチャレンジできる力を育てていきたい」(中野氏)と、ディフェンスを中心に指導している。

6歳から小学6年生まで2クラス
 スクールは、6歳〜小学2年のクラス(16:30〜17:20)、小学3年〜6年のクラス(17:30〜18:20)の2コマ。特徴的なのは、練習メニューが細かく設定されていることだ。シャドーボクシングから始まり、ディフェンスを中心としたマスボクシング、ミット打ち、ドラムミット打ち、スティックミット、縄跳び、アニマルウォーク(動物の動きを真似して上半身と下半身の連動性を高めるエクササイズ)。

練習メニューは細かく設定

 「子どもの集中力は、年齢+1〜2分と言われている。5〜7分が限界なので、どんどんメニューを変えて、飽きさせないようにしている」というのが理由だ。練習メニューも毎回変えて、子どもが飽きないように、趣向を凝らしている。
「守るチカラを育てる」
 千葉市海浜幕張地域は、中学受験のために習い事をする子どもが多く、KN-BOXING CLUBの生徒も、全員がボクシング以外にも学習塾やスイミングスクールなどと掛け持ちしているという。

 見学に来ていた父兄に聞いたところ、「護身方法や反応速度を身に着けてほしくて」と、ボクシング教室を選択したとのことだ。

「何よりもディフェンスが大事」中野敬太氏

 中野氏は「自分は勝ったり負けたりしながら、35戦リングに上がったが、そこまで戦えたのはディフェンス力があったから。攻撃力があっても、たった一発のパンチでやられることもある。ディフェンスができれば、どうにでもなる。人生においてもディフェンスが大事」と、"守る力"をコンセプトに指導しており、ゲーム感覚で進めているので、子どもたちと楽しくやっていたのが印象的だった。

 それでも、中には遊びだしてしまう子もいたが、注意することはなく、「疲れたら休んでいていいよ」と練習を強制はしない。「他の子を邪魔をしたりしなかったら、注意することはないです」。
現役時代の中野氏
 ここで中野氏の経歴について触れたい。2006年7月に福岡のジムでプロライセンスを取得し、花形ジムでデビューすると、KG大和ジムに移籍して日本ランキング入りを果たした。2019年3月の試合を最後に、35戦15勝(5KO)14敗6分という成績を残してグローブを吊るした。「現役中は、ボクシングに集中していて、家族と向き合う時間を作らなかった。妻が働きやすく、自分が育児に時間を費やすため」と引退後、すぐに妻の実家がある千葉に移住したという。

引退後に千葉市に移住

 現役中は、ボクシング1本で生計を立てており、引退後は何を始めるか悩んだというが、「社会人としての経験がなく、これからどうするかを考えた時に、事業をしようと思った。育児をすると決めた時に、子どものことについて勉強した。脳の発達や教育について勉強した時に、これはボクサーが強くなっていく過程と同じではないか。それならば、自分が得意な分野で、人の役に立てるのではないか」と、ボクシングを教えることで生計を立てる決意を固めた。
スポーツ施設でボクシングスクール
 しかし、「育児をするために千葉に来たのにジムを作って、ずっとそこにいることで家にいる時間が少なくなったら、本末転倒です」。その後、プロサッカー選手の本田圭佑さんが全国70ヶ所にサッカースクールを開講していることを知り、「これはボクシングでもできるのではないか。施設を借りるなら、ジム開設のように初期投資も少ない。KG大和ジムで選手をしながらトレーナーもしていたので、教えることには自信があった」とボクシングスクールを始めた。

 最初は集客に苦労したという。地域のイベントに出店して、ミット打ち体験をしたりチラシを配ったりしたが、オープン時はわずか3名の入会者しかいなかった。その後、コロナ禍で集客に苦労したが、「八方塞がりだったが、コツコツと活動をしてきた。最初に種火を起こすのが本当に大変だった」と、SNSやチラシでの粘り強い活動をしていく中で、口コミを中心に徐々に入会者が増えてきた。

 人手が足りなく、以前から親交があった本多ジムに紹介してもらい、昨年の夏からC級ボクサーの鈴木将斗(21)が手伝いをしている。鈴木「先生」の試合が見たいとスクール生と親で鈴木からチケットを購入して応援に行っているという。
「子どもたちにボクシングを好きになってほしい」
 中野氏は「ボクシングが楽しいで終わってほしい。ここでの思い出が良いものになれば、将来的にもずっとボクシングを好きでいてくれる。目指すべきところは、世界で活躍できる子どもを育てたい。このスクールを通じて、ボクサーになってチャンピオンになるのも良し。チケットを買ってボクシングを見に行ってくれても嬉しい。将来、大きくなってビジネスで成功して、ボクシングのスポンサーや運営をしてくれる人が出てきたら、これ以上のことはない。このスクールを経由して、色々なところにつながってほしい」と熱く語った。


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