[試合後談話]2026.5.18
41歳渡邉秀行が見せた執念! 比連崎爽晏楽との再起戦で起きたドラマ!

再起を懸けるランカーと、下剋上を狙うベテラン。18日、後楽園ホールで開催された「アンタッチャブルファイト」のメインイベントは、それぞれが譲れない思いを抱えてリングに上がった。
日本スーパーフライ級4位の比連崎爽晏楽(29=川島)は、昨年11月以来の再起戦。対する渡邉秀行(41=DANGAN郡山)は、長く勝利から遠ざかりながらも、現役を続けてきた執念のファイター。
キャリアも立場も異なる両者が、互いの意地をぶつけ合った51.5kg契約8回戦。その結末は会場を大きく揺らした。
サウスポー渡邉がジャブから左オーバーハンドを叩きつけて先制攻撃。テンポを上げた比連崎に対し、打ち終わりを狙い左ストレートを決めると、パンチをまとめてポイントを連取。6〜7回、比連崎はワンツーを軸い反撃に転じたが、この日の渡邉は集中力を切らさずポジションを意識しながらペースを渡さず。8回、渡邉は右フックで効かせると連打でレフェリーストップに持ち込んだ。勝利が決まった渡邉はリングで満面の笑みを浮かべた。
引き分けを挟んで11連敗を止め、約11年5ヶ月ぶりの勝利を手にした渡邉は、「奇跡が起きました」と笑顔。「7ラウンドが終わって相手の息が上がっているのが分かったので、攻めました」と、勝負どころを振り返った。
11年5ヶ月ぶりの勝利!
さらに、「勝ちも負けも引き分けも人生経験の一部。これまで負けた人にしか分からない感覚ですよ」と語ると、「ただ、当然勝ちの方がうれしい。今も夢のような気持ち」と喜びを噛み締めた。
長く白星から遠ざかっていた理由については、「元来、負けず嫌いなんです。負けた試合も腑に落ちない部分があったし、自分の性格も変わっているんでしょうね」と苦笑。続けて、「3年前から負けもプラスに捉えられるようになった。周りから『まだ続けているの?』と言われたこともあるけど、俺の人生ですから」と、現役を続けた理由を明かした。
昨年には3歳上の兄が急逝。その出来事も、渡邉の心境に大きな影響を与えたようだ。
ランキング返り咲きを確実とした今後について問われると、「10数年勝っていない疲れが今ドッと出てきた。勝ってこのまま辞めるのもありだけど、休んだらまたやりたくなるんだろうな」と笑った。
「諦めたくなかった」
DANGAN郡山ジムの鈴木拓也会長(写真:左から2人目)は、「今日はジャブがよく当たった。相性も良かったと思う。よくやってくれた」とベテランを称賛。さらに、「池上も続いてほしい」と、6月9日に日本ランカー挑戦を控える池上渉(36/写真:右隣)にも期待を寄せた。
一方、連敗となった比連崎は、「久しぶりのサウスポーとの対戦でパンチが当てにくかった。ポイントを取られていたので後半は攻めたが…。前回の試合で負けているので、何としても落とせない試合だったが…」と肩を落とした。
川島郭志会長は、「元々サウスポーは得意ではないが、今後を見据えて試合を組んだ。ジャブが出ず距離感が掴めず、悪いところが出てしまった」と振り返った。
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