試合日程 | 試合結果 | 動画ニュース | ランキング | 選手検索 |
2度目の王座防衛を目指す日本アトム級チャンピオンの狩野ほのか(29=TEAM10COUNT)と日本同級1位の坂本望愛(18=大成)が26日、後楽園ホールで開催された「第27回Fighting Bee」のメインイベントで、 OPBF東洋太平洋王座決定戦を兼ねた日本タイトルマッチで対戦した。注目のアジア2冠戦は、世界への登竜門。注目が集まった。
スペースの作り方が左右した試合
前に出て下からの組み立てを図った坂本に対して、狩野はステップと長いジャブでスペースを作ると、右ストレートでペースを握った。それでも、序盤は手数で懐に入り込んだ坂本が、左フックと右ストレートを打ち上げ、距離を潰してリズムを作った。中盤からは、先に仕掛ける場面も増えた狩野が、距離をとってボディとワンツーでポイントアウト。アジア2冠王者となった。
坂本望愛(18=大成)
試合後、控室戻った坂本は、「今は何も言えません」と悔しさを滲ませた。セコンドについていた大成ジムの丸元大成会長は、「プラン通りにいかないのがボクシング」と坂本の再起に期待を寄せた。
狩野ほのか(TEAM10COUNT)アジア2冠王者
タイトル防衛に成功した日本王者のベルトと、新たに手にしたOPBFのベルトを引っ提げて控え室に戻った狩野は、「さばく練習をしてきた。前に出て来ることは、わかっていた」と、接近戦に持ち込まれることを想定した対策にトレーニングの大半の時間を費やしたことを明かした。「前回の試合の反省を生かして、前の試合より落ち着いてできた。倒したかったけど、自分のボクシングは貫けた」と笑顔が弾けた。
TEAM10COUNT
この日、有明アリーナで、井上尚弥(31=大橋)が、スーパーバンタム級世界4団体統一を果たしたことを引き合いに「井上選手と同じ日に、アジアだけど私も2冠王者になりました」と、チームにも感謝の気持ちを伝えた。
囲み取材に同席したTEAM10COUNTジムの鳥海純会長も「パーフェクト!」と労いの言葉をかけた。