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来日中のWBC(世界ボクシング評議会)マウリシオ・スライマン会長(46=メキシコ)は8日、都内の日本ボクシングコミッション(JBC)事務局を訪れ、秋山弘志理事長と今年度より就任した日本プロボクシング協会(JPBA)渡辺均協会長と懇談。このなかでスライマン会長は「JBC・JPBAは長年丁寧な仕事をし、世界的に見ても最高のクオリティを維持している。これをWBCがサポートできることは光栄なこと」と評価し、今後も引き続き協力体制を図りたいと希望した。
秋山理事長には記念メダルが贈られた
さらにスライマン会長はWBCとして試合運営、選手の安全強化を提案。ひとつは選手の体重やスパーリング数など、WBCが用意したフォーマットで体調管理を毎月提出してもらい、データ管理することで選手の安全に役立てたいとした。もうひとつは公正なジャッジを目的としたもので、近年各国で試験的に導入されはじめているノイズキャンセルのヘッドフォンを日本国内でもレフェリー、ジャッジに装着させるというもの。これにより外部の音が遮断され、試合に集中できると説明した。これについて秋山理事長は「良いものは取り入れるべき。ヘッドフォンに関しては試験的に導入し、レフェリー、ジャッジに意見を聞きたい」と前向きに答えた。
ノイズキャンセルのヘッドフォン
また、スライマン会長は構想段階としたうえで、有望な若手の発掘、新たなファン獲得を目的とした「WBCロード・トゥ・グローリー」なるトーナメントの日本開催を提案。詳細は明らかにしなかったが、優勝者にはWBCのランク入りが約束されるものと思われる。今や世界チャンピオンの数で3位、世界戦開催数で2位を誇る日本と巨大マーケットのアジア開拓がスライマン会長の戦略にありそうだ。