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前人未到の日本五階級制覇王者、湯場忠志(都城レオ)の引退式が10日、後楽園ホールで開催されたDANGAN122で行われた。
■湯場忠志(都城レオ)
■生涯成績:58戦46勝(33KO)10敗(6KO)2分
■湯場忠志(都城レオ)
■生涯成績:58戦46勝(33KO)10敗(6KO)2分
笑顔でリングイン
1996年にプロデビューを果たした湯場は、ライト級、スーパーライト級、ウェルター級、スーパーウェルター級、ミドル級と国内五階級制覇を達成し、これまで国内重量級戦線を牽引してきた。
君は湯場忠志の雄姿を焼き付けたか
聖地、後楽園ホールを包んだ温かい「お疲れ様」という大きな声援。2分2ラウンドでおこなわれた公開ラストスパーリングで湯場は、東洋太平洋・日本ミドル級王者の柴田明雄(ワタナベ)と拳を交えた。
最後のツーショット
「よく頑張った。ケガなく終えて良かった」と最後に労ったのは、湯場のミット打ちに長年付き合ってきた飯田裕トレーナー。
涙ぐむ場面も
「長くやってこれたのは皆さんと家族のおかげです」と感謝の弁から始まった湯場の囲み会見。「またチャンピオンになりたいという欲があったから、ボクシングを続けてこれたんだと思う。どんなに好きなことでも、人の集中力は長くは続かない。オンとオフのメリハリを付けてやってきたのも良かった」と19年の現役生活を振り返った。
キャンバスの匂いをかみしめて
「ボクシングは人生の全て」という日本五階級制覇王者の目には熱いものもこみ上げてきた。一番の思い出になる試合は決められないという湯場だが、スーパーライト級で拳を交えた佐々木基樹戦をひとつのターニングポイントだと明かした。この試合の敗戦までは世界を目指していた湯場が国内五階級制覇を意識し始めたという。「世界だけが全てではない」と笑顔を見せると、高校1年生の息子には「世界を目指して欲しい」と目を輝かせた。五月の連休明けを目処に宮崎市内で、ボクシングへの恩返しとその素晴らしさを伝えるためにボクシングジムを開きたいと報告した湯場忠志、第二章が幕を開けた。お疲れ様でした。夢と感動をありがとう。ボクシングモバイルからも10カウントを贈りたい。