先日、うちのプロ選手がジムを退会した。
その選手とは、4回戦の小林さんの事。
彼とはもう10年来の付き合いになるけど、
知り合った頃彼はまだ公務員、消防士だった。
しかしある時彼はボクシングに集中する為に、なんと
消防士を退職してしまう。彼の戦績は11戦中、2勝した
だけで大きく負け越している。しかし、長年練習を共にし
汗を流した仲間として言える事は、彼の長年の練習量、そして
ボクシングにかける思いそれは、それこそチャンピオンクラスであったという事。
彼は前戦を最後とし、来春より介護職に就くという理由でジムを
退会してしまった。家庭環境も日々の仕事や親の介護等、
家族を支える厳しい日々であったと聞く。
私には彼が、必死でサンドバッグを打ち続ける姿が忘れられない。
同年代の彼の練習姿を見て、情けない話しだがA級ボクサー
である私も刺激を受け、自分を奮い立たせていた。
彼の魂はまだ、国際ジムにいると私は思っている…