[特集]インタビュー
2008.11.14

□引退後の川崎タツキの進む道は?
川崎「これは、まったく想像の範囲ですが、一番の気持ちは、僕には家族がいる。お父さんとしてお金は稼げれば良いが、家族と楽しく暮らして行ければ幸せ。身体が丈夫で働き、家族3人を幸せにし、友達・仲間と楽しく。昔は高望みばかりしていてキリがなかったですが。今は家族を一番に考えています」
□川崎選手にとってこれまでボクシングを続けてこれた魅力は?
川崎「ボクシングの事だけを考えても、気持ちが良い。試合をする事もだけど、試合では全然知らない人と戦う。戦っている時は敵ですが、試合が終われば“ありがとう”と言う気持ちになれる。ボクシングには特別な部類の仲間意識・感情が芽生えると思うんです。この気持ち良い感情が、これまでボクシングを続けてこれた魅力ですかね」
□最後にこれまで熱い声援を送ってくれたタツキファンにメッセージを!!
川崎「ボクシング人生は12月1日で最後、引退します。みなさんの声援で頑張ってこれました。今まで応援ありがとうございます。第2の人生もボクシングと同じ気持ちで頑張って行きます。川崎タツキは人生の第2Rに入ります。皆も一緒に楽しく人生を頑張って行きましょう!!」

インタビューで川崎タツキは、引退に関して“みんなが僕の身体を心配してくれて”と語った。本人はプロボクサーの定年である37歳を迎えるその時までリングで戦い、日本王座を目指すつもりでいたのであろう。会長・トレーナー・家族が川崎タツキがこれまで負って来た身体のダメージを心配し、タツキは引退を決意した。タツキはプロボクサーとしてデビューする時も、そしてリングを降りる時も、多くの人達の想いに支えられてボクシング人生を終焉させる。リングを降りた後の人生の方が、ボクシング人生より遥かに長い。川崎タツキ第2章、これから家族と共に新たな闘いをスタートさせる。
「ボクモバの目」
川崎タツキのボクシングは愚直なまでの真っ向勝負。その激しいファイトで多くのファンを魅了して来た。だが、タツキ最高の魅力は無邪気なまでの“笑顔”だと思っている。初めてタツキと対面した時、彼の過去しか知りえなかったのでイカついイメージが頭の中にあった。笑顔で“川崎です。宜しくお願いします”と挨拶され、その表情から、あれだけ激しいファイトをするボクサーである事を忘れさせてしまう素敵な笑顔をしていた。リング上の激しいファイト以上に、その時の笑顔が今でも印象に残っている。最後のリングを降りる時、きっと川崎タツキは最高の“笑顔”でリングを後にする事だろう。
□
BACK
□
TOP
East Japan Boxing Association (C)QBIX